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三題噺  作者: どらぽんず
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ひとつめ:人生は割と色々あってよくわからないものだ

 別になんだっていいんだと、男は思いながら生きていた。

 他人との関係は薄い。友達なんていないけれど、知り合いはいる、と思う。もっとも、プライベートで付き合いがあると言っても、生活する場所が変われば切れる縁でしかないのだが。

 着るもの、身に着けるものは高価であることに意味なんてないから、最低限、他人に文句を言われない程度に着飾ればいい。

 食べるものはまずくなければそれでいい。安くていいから、食べたいものが食べられる生活をしていきたい。

 住む場所も、誰かを招くわけでもないのだから、狭くていい。六畳一間くらいの部屋で充分だ。

 一人で居るのはまぁまぁ寂しいことなのだけど、男は自分の生活ぶりにそれなりに満足しながら生きている。

 とは言え。

 生活上起こる全ての出来事に不満や不快感を覚えないわけじゃない。

 特にイヤなのは季節ごとのイベント。

 その中でも、親の顔を立てるために盆に正月と親戚の集まる場所に出向くのは最悪だ。

 会場はいつも父方の祖父母の家だった。辛気臭いし、線香臭いし、立地は微妙に不便だし、行くだけでも疲れるったらない。

 しかも、そこで待っているのは無駄に大きな宴会だ。

 若いからと準備から配膳からお酌まで、宴会場のあっちこっちにたらいまわしにされるのだからたまったものではない。忙しいってのに、覚えのない顔ぶれにむやみやたらと親しげに話しかけられるのは面倒だし鬱陶しい。酔っ払いの話は理解できないし、共感できる話題もないんだから、勘弁してくれ。

 わいわいと周囲が勝手に盛り上がって、勝手に盛り下がって解散した後で、ひとりになる時の開放感といったらもう、この上ない。感じるのは達成感ではなく、徒労感に近いのだが。

 まぁでも。

 片付けを終えて、ひとりになった後。

 近くのコンビニに行って、缶ビールとコンビニデザートを一緒に咀嚼するのがひそかな楽しみになっていたりするのだから、自分でも自分のことはよくわからないものだ。

 人並みなことを言えば。

 とびきりイヤな出来事も、人生を楽しむためには必要な刺激なのだろうと、そういうことなのだろう。

お題は以下の三つでした。

1)付け合せ

2)人工

3)線香

※三題噺お題ジェネレータより


3)以外は要素が入ってるカナー? という感じですね。

三題噺ってこういうのでいいのかよくわからんなりに書いてみたって感じです。

そもそも話になってない感もあり、これから頑張りたい所存です。

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