表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

歌の話

奇想曲〝カプリッチョ〟

作者: 甘味処 雨

今日もピエロは踊り出す

奇想曲に乗りながら


今日もピエロは踊り出す

奇想曲にまたがって


今日もピエロは踊り出す

奇想曲にかぶさって


今日も今日とて踊り出す

町のみんなに

喜ばれながら 笑われながら

嘆かれながら 怒られながら


それでもピエロは踊るのさ


たった一人の少女のために踊るのさ


みんなに虐げられても踊るのさ


力尽きて死ぬまで

人形のように舞躍る


〝それが少女の望みなら〟

〝僕は踊って踊って踊るのさ〟


それが僕の使命だから踊るのさ


それが僕の幸せだから踊るのさ


あそこでみているだろうかと

ピエロは思う


見ているといいなと

ピエロは考えて

そしてピエロは口元をより一層

歪めて笑みを浮かべる


これはあなたの奇想曲

これは僕の奇想曲


死ぬまで死ぬまで踊るのさ


僕の命と引き換えにあなたが笑ってくれるなら


僕は踊って躍り狂うのさ


さながらマリオネットのようにね


〝これはあなたの奇想曲〟

〝これは僕の奇想曲〟

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ