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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
外伝の章 ―暁の別れ―
98/113

俺と真の初デート

  時は、デートの当日である。


  この日、冬ももう終わるというのに、珍しく雪がチラついていた。


  だから、俺は早めに家を出て待ち合わせの場所に向かうことにした。


  だが、そこにはすでにマコトがいたのだ…。


俺:「早いな・・・」 俺は恐る恐る声をかけてみる。


真:「いんや、たまたま欲しいもんがあっただけなんや・・・」


  そう言って、持っていたカバンを可愛らしく振ってみせる。


  そして、マコトはいきなり俺に質問をした。


真:「うちを誘ってくれるなんて、なんかあったん?」


  それは今日の出来事について…。


  だが、誤魔化すことも、我慢することも俺にはできなかった。


俺:「何かって??」

 :「別に何もないけど?」

 :「・・・ただ・・・ただ、今日は3月14日・・・」

 :「俺はお前のことが好きだから誘っただけだよ・・・」


真:「ほんま・・・ホンマに言うとるん?」

 :「なんで?なんでうちのことなんかを?」


  マコトは少し戸惑いながら、そう言ってみせた。


俺:「だって、お前といると楽しいし、何より一生懸命なとこが好きなんだよ!」


  俺は心の内をマコトに伝えたみた。


  だが、そこでマコトは目を逸らしたのである。


  それは照れているからいるからだろうか?


  それとも、どう断わろうか、迷っているからだろうか?


  だが、俺は時間をかけて待った。


  すると、少しずつマコトが口を開き始めた。


真:「うちな・・・?」

 :「好きな人がおんねん・・・」

 :「せやけど、そいつはもうこの世には、、、」

 :「この世にはいーへんのや・・・」

 :「正直、うちも《一歩前に踏み出さんとアカン》と思ってんやけど、、、」

 :「やっぱ、、、やっぱ、アカンのやわ・・・」

 :「そいつのことが、どーしても忘れられへんのや・・・」

 :「――――――――――」

 :「―――別に・・・」

 :「だからと言って、ケイのことが嫌いなわけやないで?」

 :「面白いし、優しいし、ケイのことは好きなんやで?」

 :「せやけど・・・っな?」


  マコトは、そこで一筋の涙を流す。
















  雪が降る待ち合わせの場所。


  道行く人々が、俺達のことを見つめてくる。


  だが、俺はそんな人目なんて気にせず、行動を起こした。


俺:「つらいよな・・・」


  その一言は、マコトの肩をそっと引き寄せて、抱きしめて言った言葉。


俺:「想う人が死んでしまうのは、とっても辛いよな・・・」


  俺は、先ほどよりも強い口調で言った。


真:「せや・・・」 マコトが小さな声で、返事をする。


  それに続けて、俺は言った。


俺:「だけど、お前が誰かを愛していても、俺の気持ちは変わらない・・・」

 :「一歩を踏み出したいと思うなら、、、」

 :「俺でもいいと思うなら、俺と付き合ってくれないか?」っと―――――。

久々に、1話1000文字超え。

なんだか、1話が長いと読むのはいいよね。


だけど、久々に執筆したから書き方が変わってる可能性があります。

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