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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
外伝の章 ―暁の別れ―
92/113

誰かを真剣に想う恋の恐ろしさ

  ―――例え、自分が傷ついたとしても友達を護る。


  俺は、そんな想いを持っているマコトのことを好きになった。


  そう、、、俺は恋をしたのである。


  だが、『好きだ!』という言葉がどうしても出てこない…。


  だから《俺が告白する》のは、もう少し先の話ということになる。





















和:「なになに?」

 :「メンバー増えてんじゃん!!」


  ナゴミは俺達に、そう言った。


  ・・・・・もちろん“隣にサトルを連れて”である。


真:「どーも!」

 :「よろしゅうな! そが(・・)さん!!」

 :「そして、同じくよろしゅうな! よしだ(・・・)くん!!」


  マコトは2人と握手をした。


  だが、ここで2人は自分の名前を知っていたマコトに驚きを見せる。


慧:「なっ、なんで俺達の名前を?」


  そして、ここでマコトが答えた。


真:「なんでって言われても、同じクラスなんやからわかるって!」

 :「うちなっ? 名前覚えるの得意なんよ!」

 :「せやから・・・なっ? わかるやろ??」


  それを聞いてナゴミは言った。


和:「なる・・・ほど・・・・・」

 :「えと・・・ごめん・・・」

 :「そっちの名前教えてくれる?」


真:「あかん!」

 :「自分の自己紹介忘れとったわ!!」

 :「まこと! 蒔田真や!」

 :「よろしゅ・・・」


  ―――ここで、ナゴミがマコトの言葉を遮った。


和:「蒔田真だって!?」

 :「ほんとに???」


真:「ホンマの事やろ?」

 :「なんでわざわざ嘘言わんとかんねん!!」

 :「自分、あほちゃうか?」





















  そんな感じでメンバーがまた1人増えた。


  だが、家に帰った後も、俺の頭の中からマコトの顔が離れなかった。











  そこで俺は“悟りを(ひら)く”のである。


  “これが恋という奴か・・・” っと―――。











  俺はまともに恋というものをしたことがなかった。


  恋というよりは、ただ何となく好きなだけで、誰かを真剣に想うということがなかったのだ。


  だから、俺はこの時初めて、恋の恐ろしさを知ることになるのだった―――――。

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