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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
外伝の章 ―暁の別れ―
90/113

“普通のファッション”とは何か?

  “暇だ・・・この上なく暇だ・・・”


  俺は、今そんなことを思っている。


  なぜそんなことを思ったかというと、、、


  サトルとナゴミは何だかイチャついているし、セイジはコトハを(なだ)めている。


  そして、ショウやリュウは・・・何をやっているのだろうか?


  俺はそう思い、キョロキョロとあたりを見渡すと、ショウが俺を呼ぶのである。


  『何だよ・・・めんどくせーな・・・』


  俺はそう思ったが、やることもなかったので俺はとりあえずショウの方に行ってみることにした。











俺:「なんだ?」 俺はショウに聞いてみた。


  すると、ショウは言うのである。


翔:「いやぁ・・・なっ?」

 :「リュウじゃ話に何ねぇーから・・・」

 :「って、 ん?」

 :「ところで、お前はどんな服が好みなわけ?」


  ショウは腕組みをしながら、俺に好みを聞いてきた。


  だから、俺は言うのである。


俺:「どんなって・・・別に普通の服だけど?」


翔:「ふつうって・・・普通ってなによ!!」 そう言って、笑うショウ。


  だが、その時一緒にリュウも笑ったのである。


  これが、俺の初めて見た“リュウの笑顔”であった。






  俺は自分の“普通のファッション”を示すために、少しだけ周りをキョロキョロしながら言う。


俺:「いやっ、だからさ、、、」

 :「普通は普通なんだってば!!!」


  俺は探し求めていた感じの代物をやっと見つけ、指を差して言うのである。


俺:「あんな感じのだよ!!」


  俺が指を差した、店のほぼ真ん中にあるマネキンのところに移動した俺達は、そのマネキンの格好を「どれどれ」と言いたげな感じで見入る。


  そして、ショウは言うのである―――――。


翔:「・・・普通・・・っだな・・・」っと―――。


  『なんだかムカつく・・・』


  俺はそう思いながらも、ショウに向かって言った。


俺:「ほらな?言ったじゃん!普通って!!」


翔:「確かにな・・・」

 :「だが、そこまで普通っておもわなかっww」

 :「あまりにも普通過ぎてwww!!!」


  それから、店中に響く笑い声で、俺達は腹を抱えながら笑った。

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