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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
外伝の章 ―暁の別れ―
89/113

みんなで店に向かう

俺:「別にいいぜ?」


慧:「お、おれも・・・」


  そうやって、俺より少し遅れてサトルが答える。


琴:「やった!」

 :「じゃあ、早速いこいこ!!」


  そう言って、コトハは俺とサトルの腕をグイッと引っ張る。


  だが、そんなノリで来るとは思っていなかった俺等は、付いて行けず止まってしまう。


  だから、コトハは発するのである。


琴:「何“ボサ”って突っ立ってるの??」

 :「ほら!行くよ!!!」


俺:「おっ、おお、、、」


  そんな感じで俺等は店に向かうのであるが、まだ会ってから一度も口を開いていないリュウは、あきれ気味な感じであった。
















  最後に店に入ったリュウも含め、それぞれ服をそれぞれの人と見るのである。


琴:「これとかどーかな?」 セイジに、そう言いながら、服を見せるコトハ。


聖:「いやっ、ビミョーなんじゃね?」 そう言って、髪を弄りながら答えるセイジ。


琴:「あ~ぁ!」

 :「セイジに真剣に聞いた私が馬鹿だった!」

 :「ねぇ!どう思う、サトル?」

 :「あんたならわかるんじゃない?このセンス!!」


  コトハはそう言ってサトルに話題をふる。


慧:「いいじゃん!これ!!」


  そう、さとるは言う。


  だが、多分それは空気を読んで―――だろう…。


  だが、それを本気にしたであろうコトハは言うのである。


琴:「でしょー!」

 :「セイジったら全然わかってくんないんだもん!女の子のセンス!!」


  そして、、、セイジを睨む。


聖:「んなこと言うなよ!」

 :「俺が悪かったからさ・・・」


  それから、セイジはサトルに向かって“あっち行けと”手を振るのである。


  『あ~あ、可愛そうなサトル・・・』


  俺がそう思うと、サトルは再び元のポジションに戻るのである。


  だが、そんなサトルも俺も、全くもってどこに行っていいのかわからない。


  そんな俺達にはお構いなしに、遠くでショウがリュウに話しかけている。


翔:「これってどーよ!」

 :「カッコよくね?」

 :「でもな~~高いんだよなぁ・・・」



流:「・・・・・・・・・・」


  だが、相も変わらず口の開くことのないリュウ。


  『はぁ・・・何が楽しいんだか・・・』


  俺がそんなことを思っていた時であった。


  ナゴミが“ぐいっぐいっ”っとサトルの腕を二度引っ張るのである。


慧:「どうした?」 サトルはナゴミの目を見て、そう言う。


  『あ~あ、俺のご指名は無しかぁ~』 と心で嘆いてみる。


  だが、現状は何も変わらないので、とりあえず外でポテチを食っているヒロムのところに向かってみた。


  すると、ヒロムは俺に向かって、口からボリボリと音を立てながら言うのである。


弘:「どうしたのぉ?」 っと―――――。


  俺はすかさず“汚いんだよ!このデブ!!!”と心の中だけで突っ込みを入れる。


  それから、俺はヒロムに話しかけるのである。


俺:「どうしたって、別に??」

 :「ただ暇だなぁってさ・・・」


弘:「だよねぇ、 正直服とかって着れればなんでもいいよねぇ?」


  “よくねぇよ! なんでもいいなら裸でいろよ!”


  “っつうか、お前はひま(・・)じゃなく、ひまん(・・・)だろうが!!”


  『おおっっと、、、危うく口が滑っちまうとこだった!!』


  なので、俺は一旦気を落ち着かせてから、もう一度口を開く。


俺:「そうかもしんねぇーけど、俺にはやっぱしこだわりがあるなぁ~♪」


  そう言って、俺は『お前とは違う』ということをアピールしてから、“じゃあ”と手を振りながら店内に戻った。

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