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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第四の視点 part4
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世の中の事件

  私が電話をすると、「いいよ」っとかおるちゃんは答えた。


  『ごめんね・・・ごめんね・・・』 私は心の中で何度も謝った。


  この約束は破れない…。


  破ってしまうと地獄に堕ちてしまうのだから…。


  それだけは、嫌だ。 絶対に嫌なんだ…。


  だから、私はかおるちゃんを―――――。















  私は遊ぶ用意をした。


  まず、カバンの中に、果物包丁とロープ…。


  それから、殴るもの…鈍器が必要だと考える。


  しかし、鈍器を何にするかが迷った。


  なかなか思い浮かばないし迷うだけ無駄だと思い、最終的におにぃちゃんの部屋にあった握りやすいハンマーをカバンの中にいれた。






  そして、用意が終わると、私はテレビをつける。


  『ニュース!ニュース!!』っと思いながら、私は大好きなニュースに番組を変える。


A:「え~」「本当にこれは酷いですね・・・」

 :「この模式図から見てもわかるように、両肩に1本ずつと(ひじ)のあたりに2本ずつ刺さっていますね・・・」

 :「これをやった犯人は、なぜこんな酷い殺し方をしたんでしょうかね?」


B:「相当な恨みを被害者に抱いていたとか?」


A:「そうとしか考えられませんよね・・・」

 :「この前の“女子高生殺人事件”と言い、最近の世の中は物騒ですからね~」


B:「確かに、そうですね」

 :「次はこのテレビを見ているあなたかもしれないし、話している私かもしれないし、はたまた誰とも知らない人かもしれないし、周りの友達とか家族かもしれません・・・」

 :「なので、皆さんも夜道などには十分に気を付けてください!」


A・B:「それでは、また明日!!!」




  ここで、ニュースが終わり、私は思う。


  『あれから、どのチャンネルもあの事件のことばかり・・・』


  『世の中は、たった1つの事件に流されすぎだ!!』



  “私みたいな子供でも、世の中を乱すことができる―――”


  私は、それが堪らなく嬉しく感じた。

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