少女の条件
ほたるが精一杯の想いで少女に叫ぶと、その想いが届いたのか少女は答える。
女:「いいよ♪」
:「けどね、、、条件がある!」
俺:「条件だと!?」
俺はここで“何が条件だ!”って言いたかったが、逆撫でするといけないので感情を必死に堪える。
女:「その条件わぁ~~」
:「おねぇーちゃんがぁ~ おにぃーちゃんを・・・“ブスッ”って・・・」
:「“ブスッ”って殺したら、、、いいよ♪」
それを聞いて、俺と蛍はまったく声が出なかった。
『こいつ・・・マジで言ってるのか?』ってな感じで、俺達はお互いに目を合わす。
だが、オレよりも先に、ほたるは口を開いた。
ほ:「いやよ・・・いやっ・・・」
:「誰が死ぬかもわからないのに、大好きな人を殺すなんて・・・」
“大好き”―――この言葉が、俺の胸にちくりと突き刺さる。
だが、その言葉を少女も聞き逃さなかった。
女:「じゃあ、や~めた♪」
:「最後にしてやんないんだから!!」
:「じゃあね!」
そして、その言葉を最後に電話が切れた。
その後の部屋には、寂しさだけが残るのだった―――――。
一応、愛理の名前が出ましたが、
話しているところでは“女”という表記にしてあります。
次回は愛理のお話です。
それでは、お願いします^^