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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第四の視点 part3
81/113

松平のおばあちゃん

気が付けば、80話を超えていた。。。

こりゃあ、100話超えるねぇ・・・


ここまで読んでくださった人、ありがとうございます。

それでは、81話です。

  それから、私は自転車に乗ってショッピングセンターから徐々に離れていく。


  そして、着いた場所は私の家から歩いて3分程行ったところにある“はるさき”という名の定食屋。



  「いらっしゃい」


  そんな静かな声が、店の中に響く。 そして、私の心の中にも。


  「あら、久しぶりねぇ」


  ここを経営している私の大好きな松平のおばあちゃんが、そう言う。




  私は時々しか来ないけれど、おばあちゃんは優しくしてくれる。


  それは、本当のおばあちゃんみたいに思えるほどだった…。





















松:「どうするけぇ・・・?」


  よぼよぼな声で、松平のおばあちゃんが、私に問いかける。


  だから、私はその問いに答えるために言葉を発する。


私:「どうしよ?」

 :「今日のお勧めは何?」


松:「おすすめぇ?」

 :「おすすめは・・・魚の竜田揚げじゃなぁ・・・」


私:「じゃあ、それ頂戴!!」


  そうして、私は竜田揚げを食べることにした。






  ほどよい熱さ、おいしい味。


  やっぱし、ここの定食(ごはん)はおいしい。


  だから、私は思うままにおばあちゃんに言った。


私:「おいしいね・・・」


松:「そう言ってもらえると、嬉しいねぇ・・・」


  そうした会話をしている時、、、


  ふと店にあったテレビから、昨日の殺人のニュースが聞こえてきた。
















松:「物騒だねぇ・・・」

 :「女の子・・・それも若い子ばかりを狙うなんてほんと最近の・・・」

 :「最近のはどんな理由でやってるのかは知らんけど、愛理ちゃんも気を付けなよぉ~」

 :「今の世の中じゃ、誰がいつ殺さ――――――――――」



  私の頭の中に聞こえたのは、そこまでだった。


  『ごめんなさい』


  『私がその人を・・・瞳さんを殺したの・・・』


  そんな想いが松平のおばあちゃんの声を掻き消したのだった。

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