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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第四の視点 part3
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人殺しという悪魔

9時52分、、、


  私は玄関を開けて外に出ることにした。


  すると、風に揺られて広がろうとするワンピース。


  このワンピースは丈が長めなので、風の抵抗を受けやすかったのだ。



  そんなワンピースに、ハンカチとかティッシュとかしか入っていない小さなカバンという格好で外に出た私。


  カバンの色は、昔のワンピースに合わせて買ったものなので白色。


  それが、私の中の妙な違和感と合致する。



  そんな格好で歩き続けた私は、やっとの思いで街に到着する。


  しかし、そこにいた人の量は、昨日よりも多かった。


  それは、土曜日だから当たり前のことかもしれないが、今の私には少々きつい。



  それは、悪魔が私を(いざな)うからである。


  『殺しちゃいなよ・・・我慢は毒なんだよ~~~?』


  女の匂いが私を呼んでいる。


  だから、私は人混みが嫌いなのだ。


  それなのに、今いる場所は人混みのど真ん中。






  正直、人を殺すのは嫌だと思っている。


  けれど、そんな気持ちの裏腹、人殺しが楽しいと思う自分もいる。



  いつかはそんな思いに押し潰されて、“嫌だ”という気持ちが無くなってしまうのかな?消えてしまうのかな?





















  実は、こんな私でも、人殺しという悪魔になってしまうのは怖かったのだ。

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