表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第四の視点 part2
65/113

地獄に堕ちるという事

  4時半頃である。


  私は家に着いた。


  いや、戻ったというべきだろうか?


  悪魔の生まれた場所に…。


  黒くてわかりにくいが、血がベットリついたワンピース。


  雨で薄まっているとはいえ、それでもまだ赤さがわかる。


  これが、私の家の玄関を汚した。


  だから、私はそのままお風呂に向かい、体を洗い流した。



  初めて人を殺した感覚。


  手の中に、未だにハサミがあるようで…。


  決して、気持ちがいいと言えるものではなかった気がする。


  でも、それでも、私は再び人を殺すだろう。


  それは、おにぃちゃんと約束したから…。


  約束を破るということは、嘘をつくということ。


  昔、おにぃちゃんが言っていた。


  「嘘をつくと、地獄に堕ちる」 って。


  私は、地獄になんか堕ちたくない…。


  怖いのも、痛いのも、苦しいのも嫌だ!!


  私が人を殺すのは、ただ単に、おにぃちゃんと約束したからというだけではないかもしれない。


  ただ、地獄というわけのわからないところに行くのが、怖いだけなのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ