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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第四の視点 part2
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我慢と決意

  帰りの会が終わり、家に帰ることになった。


  “テクテク・・・テクテク・・・”


  そうやって、家に向かっていると、ある女子高生とすれ違った。


  “ウズ・・・ ウズ・・・”


  そうやって、私の心が『殺したい』と反応を示す。


  「何を“我慢”してるの?」


  狂気が私に、そう問いかける。


  「私は長い間待ったんだよ?なんで殺さないの?」


  続けて、そう言葉を連ねる。


  「ダメだよ!」 「まだダメ・・・」


  「殺すのは木曜にするって決めたんだから・・・」


  私は自分の決意を心に告げる。


  しかし、狂気は、それを聞こうとはしなかった。


  「ばっかじゃないの?」


  「そうやって、逃げてばっかで・・・」


  「その手に持ってるハサミで殺しちゃいなよ!」


  そう言って、狂気は笑って見せる。











  《――手に持ってるハサミ――》


  私は、その言葉を心の中で反芻する。


  『私は、手にハサミなんて持ってないけど?』


  そう思っては良いが、しっかりとその手にはハサミが握られていた。


  『え?なんで私の手に?』


  そう思ったと同時に、私は手に持っていたハサミを落としてしまう。






  だって、筆箱の中に入っていたものが、出してもいないのに手の中に…。


  ビックリしないはずがないじゃない! この1つを除いてね…。

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