守る決意
想う人は守りたいものですね(笑)
そんな作者です。ではどうぞ!!
しかし、いくら記憶を探り直しても、その声は間違いなくワンピースの少女のものだった。
ありえない、、、あの少女が、、、
ありえない、、、
昔、死んだオヤジが言っていた。
「この世に『ありえない』なんてものは存在しない」っと…。
すべての出来事はありえるということだ。
オヤジは探偵だった。
オヤジはオヤジが死ぬ1年ほど前に依頼してきた青年に殺された。
青年はオヤジにある相談をし、その内容が警察にバレ、捕まった。
オヤジは警察にも、誰にも言ってなかったらしい。
青年が人を殺したことを…。
それで、それを逆恨みした青年が脱獄し、オヤジを殺した。
このオレの目の前で…。
その後、まもなく青年は警察に捕まり死刑…。
オレは1人、孤独な人となった。
8才の誕生日…。
オレはほたると2人で祝い、
そして、泣いた。 涙が枯れるまで泣き続けた。
オレの誕生日で初めてオヤジの姿がなかった。
子供のオレにとってつらい出来事だった。
いやっ、オレ達と言うべきだろうか?
そして、今日もあの時のように2人きりである…。
けれど、前とは状況が全く違う。
だってまだ誰も死んでなんかいないから…。
なぜなら、守れる命がそこにはあった。
だからこそ、“守る決意”がオレの中で固まったのだ。
みなさんには守りたい人はいますか?
次話は、第二の視点です。