一本の電話
湯に10分程浸かってから、オレはシャワーを浴びて風呂を出る。
そして、オレは先ほどまで洗濯物のあったところが、すっかり綺麗になっていることに気が付く。
人のパンツなど、オレのパンツなど触りたくもなかっただろうに、、、
しかし、オレがほたるのに触るにも恐れ多いので、任せてしまった。
そのことを、“嫌”とも言わずにやってくれたほたるに、オレは感謝しつつ体を拭いて服を着た。
オレが部屋に戻ると、ほたるは座ってテレビを見ていた。
いいや、眺めていたと言うべきだろうか?
どことなく“ぼぉー”っとした感じで、CMを眺めているほたる。
オレは、そんなことに気が付かないふりをして、ほたるに話しかける。
俺:「何を見てるんだ?」
ほ:「え?」「あっ、あぁ・・・」 そう言って、首を振るほたる。
俺:「どうかしたか?」 俺は他の質問をしてみる。
ほ:「いや、ちょっと考え事をしてて・・・」
:「テレビはつけてるだけで、見てないよ?」
そう言って、ほたるは少しだけ顔を赤くした。
オレには何を考えていたかはわからないし、そのことを知られるのが恥ずかしかったからか、“ぼぉー”としていたのが恥ずかしかったのかは知らないが、ほたるは確かに顔を赤くした。
それから少し時間が過ぎた後の話である。
21時10分、、、
一本の電話が“プルルルル・・・”
“プルルルル・・・”と鳴った。