狂気の誕生
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ふと我に返ると、「キャァーーー」という声が、1つ部屋の中にあった。
それは、私の目の前にあった物の所為。
私は視界を広げ、あたり一面に散らばった物を凝視した。
しかし、その何処の場所にも広がるのは、綿。
あたり一面にあるのは、綿・わた・ワタ、、、
私は怖くなって、「なんで・・・??」という言葉を発する。
しかし、そうも怖がってはいられない。
だから、私は現状を知るべく、手にあるものを見た。
右手には、はさみ。 左手には、ズタズタになったモノ。
『これは、、、』
『これは、私の大好きなぬいぐるみ・・・?』
「うそ・・・きゃぁあああああ!!!!!」
私は現状に、絶句した。
何度も何度も悲鳴を上げて、私は今起きていることを拒絶しようとした。
しかし、何も変わらない。
何も変わろうとしてくれない。
『だって、これが現実だもん!!』 そう、心の中で、声が谺する。
そして、もう一つ谺するものがあった。
『あははははっは!!!』
『アハハハハハハ!!!!!』
『アハハハハハハハハァァ!!!!!』
この時、愛理の中に狂気が生まれた。