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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第四の視点 part1
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ねじ曲がった思想

  だから、私はおにぃちゃんのために人を殺すことにした。


  今はもう記憶にない、アルバムの中のおにぃちゃんのために…。






  『最初はどんな人にしようかなぁ?』


  『やっぱり、おにぃちゃんみたいに女子高生にしようかな?』


  『どうしよう、、、?』



  『よーし!!決めた!!』



  『次は殺し方かな?』


  『ナイフで何度も刺す?』


  『ダメだ、、、それだけじゃ足りない』


  『前よりも、もっと酷いやり方をして、もっとすごいおにぃちゃんを再来させるんだ!』
















  愛理の考え方は、ねじ曲がっていた。


  兄を想うが故、さらに酷く殺人を犯す。


  恐怖の兄を再来させるために…。



  しかし、愛理はわかってなどいなかった。


  殺し方を変えてしまえば、警察が追おうとする犯人像も変わってしまうということを。



  しかし、そんなことはどうでもよかったのだ。


  なぜなら、全ては兄のため…。


  殺人を犯すこと自体が、兄のためだと思い込んでいたのだから。
















  「待っていてね、おにぃちゃん、、、」


  「すぐに復活させてあげるんだから!!!」






  その考えが裏目になることを知らない愛理は、この後家を出ることにした。

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