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子供の悪戯
再び現在に戻ります!!
あれから、さとるにどれだけ『ごめん』って言おうと思っただろうか?
けれども、思いはしただけで、言葉にすることができなかった。
それは、さとるに合わせる顔がないと思ったから…。
それは、さとると顔を合わせる勇気がなかったからだった。
しかし、恐怖のせいで夜も眠れなくなった私。
私の持っていたテープを、子供の悪戯だと決めつけた警察。
この2つの出来事があったおかげで、勇気のない私でも、さとるの家のチャイムを押すことができた。
これで、死んでも悔いは残らない…。
まぁ、死んでしまってはどうにもならないんだけど…。