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私の義務
黙り込む2人のいる部屋の空気が重くなるのがわかる。
しかし、この後さとるが言うことに対し、私は言ってはいけないことを言ってしまう。
さ:「知らないよ」
:「僕にはわかんないよ!!!」
:「そんなこと、、、」
:「そんなこと、ほたるに言われる筋合いないじゃん!!」
私はさとるがキレた瞬間を、この時初めて見た。
私:「私に言われる筋合いがないって?」
:「じゃあ聞くけど、他に誰がさとるに言うのよ!!」
この時の私は本当に馬鹿だった。
《親のいないさとるを見守るのは私の義務》
そんなことを思っていたからだ。
私は、さとるにとんでもないことを言ってしまった。
それに対し、さとるは決別を選ぶことになる。
さ:「鬱陶しいよ・・・」
:「ほたる、、、うっとしいよ!」
:「僕には、保護者はもういないんだ!!」
:「だから、ほたるに保護者面されたくないよ!!」
この瞬間に、2人の心にはひびが入ったのだ。