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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第二の視点 part2 ―過去―
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心の穴

  おじさんが亡くなってからの、初めてのさとるの誕生日。


  私達2人は泣いて、泣いて、泣きまくった。


  それは2人とも、ただ悲しかったから…。


  ただただ、辛かったからである。


  私には両親ともいるけれど、さとるには両親がいない。


  幼い私でも、それくらいのことは理解できたから…。






  いつも私が遊びに行くと、「よく来たね」とおじさんは微笑んでくれていた。


  しかし、あの日から私に微笑みかける笑顔は、もうありはしない…。


  そう、、、


  私の心にはポツリと穴が開いてしまった。






  だが、それはさとるの方も同じだろう。


  いいや、私よりさとるの方が、はるかに酷く傷ついているだろう。


  大好きだった人が死んでしまって、心に穴の開かない人間がいるだろうか?


  少なくとも私は、そんな人間はいないと思う。






  私達は、そんな心の穴を埋めるため、必死に必死に楽しく振る舞い続けた。

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