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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第二の視点 part2 ―過去―
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真っ赤な血

  私は、詳しくは知らない。


  というか、ただ単に、詮索ができなかっただけだけど…。


  しかし、私は現場を見てしまった。


  おじさんの殺される現場を…。



  けれど、はっきり言って、小さすぎてあまり覚えていない。


  でも、おじさんの胸にナイフが突き刺さった光景は、今でもしっかり目に焼き付いている。






  あの真っ赤な液体が、部屋に徐々に広がっていく、決して忘れることのできない悲しい惨劇。


  私は、おじさんの胸にナイフが刺さった瞬間、思わず叫んでしまった。


  だって、私はさとるの家に遊びに行こうとしただけで、血を・・・


  真っ赤な血を見るつもりなんて少しもなかったのだから…。






  私は泣いた。


  長い時間をかけて、泣き続けた。


  こんな私にも優しかった、おじさんの死に対し、涙を抑えることなんて、私にはできなかったのだ。

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