殺人を犯す俺と、証拠を消す俺
俺は“叫び”と同じくして、ナイフを奴の胸に突き刺した。
それを受けて、奴は言う。
「裏切ってなどいない・・・」「お前が足を残したのだ!!」と…。
『そんなはずはない』 と俺の心は奴の言ったことを否定する。
『俺の・・・』
『もう1人の俺が殺人を犯して、俺が完璧に証拠を消し去る』
『それが、俺の今まで生き抜いてきたやり方だ・・・』
『その殺人方法が、奴に話したすぐ後にバレたんだ!』
『奴が話さないで、バレるわけがないだろう?』
そんな思いに俺は呑まれた。
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気が付くと、何処からか声がした。
「さーとーるー」「あーそーぼー」 と…。
俺はその声を聞き、我に返った。
そして、反射的にその場から立ち去ろうと決め、俺は出口を目指した。
その時に、「さーとーるー」と声を上げた女の子と目が合った。
その女の子は俺と目が合った直後、俺のやった現場を見て腰を抜かした。
そんな女の子を見て、『かわいそうなことをしたな・・・』と少しだけ思った…。
そう、、、ほんの少しだけ、、、