奴を殺すまでの第一歩
数10m先に進んだところで、俺は3人の小学生を見つけた。
『しまった!!もう学校は終わっているのか!!』
俺はそう、心の中で叫んだ。
早くなる足取り…。 走る俺…。
小学校に近づくにつれ、増えていく子供達…。
『もう、さとるは帰ってしまったのか?』
そんなことを思っていたら、俺は小学校の前に到着した。
『どうしようか?』 と立ち止まって考える俺。
少しして、『よし、、、人が出てこなくなったら、探偵所に行こう』という答えを導く。
今までの暇つぶしが、ことごとく無駄になったが、今更仕方がない。
そう思った瞬間!!ニコニコと笑うさとるを、俺は発見した。
どうやら、2人で帰るようだ…。
仲良く、女の子と話しながら門をくぐる。
俺は、さとるの後を付けることで、少し様子を見ることにした。
それからしばらく、、、
距離にするならば、4,500m先だろうか?
そこのところで、さとるは、一緒にいた女の子に「また後で!!」と別れを告げる。
『やっと、やっと1人になった、、、』
それまでの時間を思い返せば、永遠とも思えてしまう。
そんな風に俺は感じた。
『ついに奴を殺すことができる』
そう思った瞬間、俺の心はニヤリと笑った。