脱獄成功!!
脱獄なんてできない…。
そう思った方!!実践してみては?
俺がニヤリと笑った直後、後ろで爆発音がした。
それは銃声…。
また撃たれると思った。
だが、俺は何と運のいいことか!?
その時俺は足元の石に躓いた…。
そう俺は助かったのだ。
しかし、そう笑ってもいられなかった。
なぜなら、どんどん加速して近づく地面…。
肩をかすめる弾丸。
裂ける囚人服。
俺はやっとのことで、地面に両手をついて体重を立て直した。
しかし、追手は続く…。
俺は必死にもがき走る…。
俺は死ぬ気でもがき走る…。
苦しいなんて言ってられなかった。
しかし、その苦しみの先に栄光はあった。
そう、、、
俺は脱獄に成功したのだ。
俺は勝ったのだ。
しかし、まだ油断はできなかった。
追手が近くにいるのは確かだし、自分の家もマークされている中、動ける範囲が選択される。
だから、俺は道端で出会った俺と同じぐらいの年で、俺と同じぐらいの体型をした奴に殴り掛かった。
すると、そいつはいかにも弱虫そうな声で「うわぁ」と一言放ち、気を失った。
俺は囚人服を脱いで、そいつの着ていた服を奪い着替える。
そして、金は無いかとポケットを漁ると財布があったので、俺は腹を満たすことを決める。
財布の中には1万500円入っていて、目の前にはファミレスがあった。
もう、ファミレスに入る以外の選択の余地があるだろうか?
いいや、ありはしない。
そう思い、俺はファミレスに入りハンバーグ定食を頼む。
『うまい!!なんとハンバーグはこんなにうまいのか!!』
そう言った想いが、ハンバーグを食べると爆発してきた。
なぜなら、俺はここ最近、刑務所での不味い飯しか食べてなかった。
だからである。
だから、俺はハンバーグのおいしさに改めて感動した。
実践してみては?
っと言う言葉を聞き、本当にやったとしても、私のせいにはしないでもらいたい。
今日は七夕。
星にでも願ってください。『脱獄できますように』っと…。