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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第三の視点 part1
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独房からの脱獄

脱獄なんてできない!!

そう思う方…

現実と理想は違うのですよ。

  俺が捕まってからちょうど1年が経った今日、俺は脱獄することにした。






5月18日、0時3分、、、


  俺はまず始めに、洗面台を退かして穴の中に入る。


  そして穴を(くぐ)り抜けると、そこには薄暗い通路があり、足元にある非常灯の光だけが俺を照らす。


  それが俺にとって唯一の光であり、それが俺にとって唯一の生命線だった。


  俺は(それ)を辿り、数十メートル歩き続けた。


  すると腰を低くしてやっと通れるぐらいの扉が現れる。


  俺がその扉の取っ手をゆっくりと回すと、鍵は開いていて中に入ることができた。


  そこはどうやら倉庫らしく、いろいろなものが置いてある。


  俺はその中にあった備品から、あるものをくすねた。


  ・・・ナイフを3本である。


  すると、どうにもいいタイミングで“ウゥー”っとサイレンが鳴り響く。


  俺はもう少し《もつ》かと思っていたが、人生はそううまくはできていないらしい。


  だから、俺は慌てて倉庫の出口に向かった。






  するとである。


  俺が出口に差し掛かった頃、


  「緊急速報!緊急速報!!」


  「203号室、本田剛が独房から脱獄した」


  「本館の裏通路から逃げた模様…」


  「これは訓練ではない」


  「繰り返す、これは訓練ではない」っと放送が流れる。


  『くっそ…』 俺は正直焦った。


  だが、刑務所を囲むフェンスとの間に扉が1枚あるものの、フェンスまでは数10mしかない。


  そう、、、


  俺の目の前に“脱獄”という2文字は見えているのだ。


  だからこんなとこで負けるわけにはいかない。


  そう思い、心の中でつぶやいた。


  『フェンスには電流が流れているが、これを越えれば俺の勝ちだ』 っと―――――

フェンスの電流については突っ込まないで(笑)

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