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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
エピローグ
113/113

永遠の時

エピローグの更新に時間がかかってしまいました(笑);;


ですが、よろしくお願いいたします(ー_ー)!!





 ――あの事件から、10年の月日が流れた。


 今は、2人の子供に恵まれ、幸せな家庭を送っている。




 「ただいま」っと、仕事から疲れて帰ってくると、子供達が飛びついてくる。


 まず、「パパ おかえりっ!」っと愛華(あいか)が。 それに続いて、「今度 遊びに行きたい!!」っと裕也がおねだり。



 愛華の方は6歳で、来年小学一年生。 裕也の方は、5歳で遊びたがり・・・。



 そんな子供達とじゃれていると、「ほらほら、どいたどいたっ!」っとほたるの一声が。











 オレ達は、高校卒業後 すぐに結婚をした。


 あの事件では多くの人が犠牲になってしまった。


 小さな子供から、妊婦さんまで。  ・・・そして、学校の仲間達も。











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 10年前の事である。


 同じクラスであった、(なごみ)を失ったのは・・・。



 あいつは 優しくて、笑顔が可愛くて、 一緒に居て、とても楽しい奴だった。



 和が死んでから、和のことが好きだった翔がブチ切れて、躍起になって犯人を捜していたが、警察が何も分からないことを、たかが高校生が分かるわけがなかった。



 翔を見ていて辛かった。 とても辛かった。 もう、誰も失いたくないと思った。




 でも、3年2組の高城美保(たかじょうみほ)先輩も失ってしまった。




 学校から、2人の犠牲者。 学校は、1ヵ月半の休みとなった。



 そして、その1ヵ月半の間には、いろんなことがあった。



 ほたると結婚することができたのも、愛理という少女のおかげ(・・・)なのかもしれない。











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 オレは、愛理がオレの親父を殺して死刑になった奴の妹で、 そして、その兄の死刑の復讐として人を殺すようになってしまったことを、警察で働くようになってから知った。




 ――あの事件をきっかけに、オレは『誰かを護りたい』という意識が高まり、警察になった・・・たくさん勉強して、高校卒業してすぐに交番勤務をすることができたんだ・・・。



 まぁ、高卒での就職なので、上を目指すことはできない。


 だけど、オレはそれでもいいと思っている。 今の地位で頑張っている。















 そんなオレに、夜飯を食べながら「今日、何かあった?」とほたるが訊く。


 「何もない、平和そのものって感じだったよ・・・」っとオレが答えると、


 ほたるは「また事件があったら聞かせてねっ?」 っと一言。



 それを聞いて、「外部に漏らしちゃダメなんだって・・・」とオレは言う。


 だが、そんなオレにほたるは「本ト、さとるはオカタイんだからっ!!」っと続き、食卓には何気ない笑いが産まれた。











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 そんなオレは、今日も幸せな生活を送っている。


 しかし、決して忘れてはいけないことだってあるんだ。



 それは、あの10年前の出来事。 犠牲になった人達のこと。


 その中には、 知らない人、知っている人、 それに、和だっている・・・。



 オレ達はそんな人達のために、今日も心の底から笑い続けなきゃいけないんだ―――――。

愛の言霊はこれで本当に終わりです。


続編も番外編もありません。 今まで本当にありがとうございました。

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