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愛の言霊~THE STYX~  作者: 尖角
第一の視点 part5
110/113

2人組の警察官

  オレは・・・


  オレとほたるは、真剣になって警察官の言うことに耳を傾けた。



  オレの家に来た警察官は2人組の男女。


  先程、オレに向かって玄関前で声を張り上げていたのが加藤さんという男性警察官。


  そして、もう1人の警察官が中川さんという名前の女性警察官。



  ある程度の自己紹介の後に、オレは加藤さんにいろいろ質問された。


  どうやら、ほたるに直接聞いて不安にさせるよりも、第三者の位置に近いオレに聞いた方がいいと思ったらしい。


  質問の内容はいろいろだ。


  「今までどのようなことがあったのか?」


  「このままでも大丈夫か?」「保護を必要とするか?」


  「本田愛理とは接点があったのか?」「顔を見たことがあるのか?」


  オレは質問に対して雑な答えを出した。


  なぜなら、「また署の方で詳しく聞くから」と言われたからである。


  「今はほたるに話を聞かなくたって、いつかはほたるの話も重要だから聞くことになる」というようなことを、加藤さんはオレに言った。


  だったら、“殺されるという恐怖”がなくなった今だけでも、ほたるを休ませてあげたい。


  こんな話なんて後にして欲しい。


  ほたるが・・・そして、オレが落ち着いてからにして欲しい。


  オレはそう思って、必要最低限のことだけを加藤さんと中川さんに話をした。











  そして、オレが警察から聞いた、アイリという少女の死因。


  それは、簡単なことに、“自殺”というもの・・・。



  アイリという少女は、人を殺すのが嫌になったのか?それとも我に返って『いけないことをしている』と気付いたからなのか?


  そんなことはわからないが、リストカットをして自殺―――。


  とにかく、それだけが結論というものだった。











  そして、オレは前にアイリに対して予言をした。


  「お前は自殺する・・・絶対に・・・!!!」 っと―――。


  だが、オレは預言者ではない。


  ただ、適当に言ったことが当たってしまった。


  ただ、それだけだったのことだった。


  だが、それがオレを苦しめることになる。


  それは、オレの言った事が理由で自殺したわけではないだろうが、オレが言った通りになったということは事実だから―――。






























  そして、『オレの言葉がなければ、事件(こと)はどのようになっていたのか?』という疑問を抱えながらオレはこれからを生きなければいけなくなった―――――。

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