気にしない♪
見ただけではわからないくらい痕跡を消した私は、かおるちゃんの所に戻った。
そして、死体となったかおるちゃんを眺めてみる。
『よし!残っている皮はどこにもないね・・・!!』
『100点満点をあげれるくらいの出来だよ、 うん!!』
私は心の中で、そう呟いた後に、カバンからロープを取り出す。
そして、そのロープでかおるちゃんの手足を縛る。
そう、、、まるでどこかで見たSMプレイのように…。
だが、縛られていくかおるちゃんとは正反対に、私の心は躍っていた。
その姿は、とっても嬉しそうに…。 そして、時に悲しそうに見えたのであった…。
ロープで程よく縛ったところで、私はかおるちゃんを縛った方じゃない、もう片方のロープを持って近くの木に登る。
だが、登るのには何の苦労もなかった。
なぜなら、私は木登りが得意なのだ!
だから、何の苦労もせず、私は木に登る。
『でも、それにしても木に登るのは久々だなぁ・・・』
私はふと現実に返る。
『そうだった・・・』『私はワンピースを着るようになって木登りを止めたんだった』―――っと。
なぜなら、ワンピースで木登りをすればパンツが見えてしまうから…。
私はそれが嫌で、木登りをしなくなった。
そんなことを考えていたら、ついに木の真ん中の目的地に到着した。
そして、私が登ってきたところを、ふと見てみる。
すると、そこにはワンピースについていた乾きかけの血の擦れた跡があった。
だが、私は『気にしない♪気にしない♪』とそれを気にしないことにした。
それは、“そのくらいの後だけで警察が私を捕まえられるはずがない”と思ったからである。