罪を消すかの如く
集中していたため、流れた時間がわからない。
私はそんな中、もう流れ出ることのないかおるちゃんの身体を引きずって場所を移動することにした。
すると、公園の中、、、
木陰に隠れながら移動していると、後ろから“カツカツ”とヒールで地面を叩く音がした。
『誰!???』 私は思わず、近くにあった椿の後ろに隠れる。
しかし、幸いなことに、足音の発信元の人は本を読んでいたため私に気付くことなく、近く……私の15メートル先を歩いて行った―――。
『でも、本を読んでいなかったら気付かれていたかもしれない・・・』
そう考えると、なんだか急に怖くなった。
しかし、ここでやめるわけにはいかないのだ…。
だって、私の中のプライドが……悪魔が許してくれないのだから……。
だがここで、思うのである。
『このドキドキが堪らない!』 っとね―――――。
それから、場所を変えた私は、家から持ってきたペットボトルの中身を捨てて、公園の水道の蛇口をひねり、水を中に入れる。
そして、私は殺人現場である場所に残る痕跡を消すために、そこに水を“バシャ”と勢いよくかける。
でも、水が全然足りない…。
全然、痕跡が消えないのである。
だから、私は犯した罪を消すかの如く、
何度も、、、何度も、、、何度も、、、何度も、、、何度も、、、水をかけ続けた。