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黒の冥王  作者: 紅梅
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地球に似てる

長くなってしまったので分割します。

なので、騎士団&魔法師団での話がもう1話続きます

「実は、騎士団と魔法士団の詰め所って神殿の反対側にあるからけっこう歩くことになるの。だから、この世界の話をしておくね」


(オイオイ、なんでこの子は反対側にあるとこにつれてくのかねぇ。まぁ、いいけどさ)


「この世界は、一年が三百六十八日で四つの月に分かれてるの。春夏秋冬で月が分かれてて春が、花冠かかんの月。夏が、迅雷じんらいの月。秋が、豊穣ほうじょうの月。冬が、白雪しらゆきの月というわ」

 コニーデは、どんどん歩きながら説明をしていく。アオイは、コニーデの話に集中しすぎて周りの景色を見忘れていた。

「一月、九十二日。一週間は、七日。それぞれ、白の日・黄の日・赤の日・青の日・緑の日・紫の日・茶の日・ってなってるの。

 一日、二十四刻。それぞれ一の刻から二十四の刻まで。

 ちなみに今日は、花冠の月の緑の七十五日。時間は、九の刻半を少し過ぎたとこ」


(へぇー、ほとんど地球と一緒なんだ。それなら、普通に暮らしてけるかも)


「この世界には、魔力が存在して魔法があるわ。弱い人から強い人まで様々ね。それでも、持ってないっていう人はいないわ。

 それぞれ属性があって、炎・水・土・風・光・闇。必ず、その人にあった属性があるの。私は、風だったわね。

 あと、光と闇属性はほとんどいないわ。

 今のところ、光は数人。闇は、たしかいないらしいわ。

 まぁ、魔力とか魔法の話はセシル様にまた今度教えてもらうといいわ。私も、詳しく知ってるってわけでもないし。さて、これくらいかしら。何か、質問ある?」

「うーん、今のところないかも」

「分かった。なにかあったら言ってね」

「はーい」

「あ、着いたわ」

 いつの間にか、目の前には騎士団の鍛錬場と思われるところで多くの人達が打ち合いみたいなものをしているようだった。鍛錬所の隣には、詰め所と思われる家のような小屋のような建物が建っていた。奥の方には、魔法師団の鍛錬所のようだ。魔法師団の詰め所が見あたらないので、騎士団と共用しているということが分かる。


「ここが、騎士団と魔法師団の詰め所があるとこ?」

「そうだよ。で、知っていると思うけど騎士団長は、ヒューズ・レイタス様。魔法師団長は、セシル・レイタス様。

 目の前に見えるのは、騎士団の鍛錬場で奥の方に見えるのは魔法師団の鍛錬場よ。今は、だいたいの人が朝の鍛錬中」

「あ、女の人もいるんだね」

「えぇ。女性も、志願すれば騎士にも魔法師にもなれるの」

「すごいね!! 私も、志願すればなれるかな!?」

 無理だと分かっていながらもアオイは、好奇心から聞かないではいられなかった。そんなアオイに、コニーデは苦笑した。

「アオイは、絶対に無理ね。殿下が許すとは思えないし、他の方々も許さないと思うわ」

「だよねぇ」



「「アーオーイー!!!」」



「ん~?」

 声がする方向を向けば、ヒューズとセシルがアオイたちのところへ走ってくるところだった。他の騎士達は、鍛錬を止めアオイとコニーデを注目して見ていた。

「ね、ねぇ、ちょっとコニーデ。なんか、わたし達のこと見てるよ!? 何で!? なんか、わたし達した!?」

「落ち着いて。大丈夫。アオイが伝説の花嫁で、かわいいからみんな見てるのよ。伝説の花嫁が、召還されたことは一気に広まったから」

「そーだよ。アオイが、可愛いから!!」

 会話に割り込んでいた、ヒューズは勢いよくアオイに飛びついた。その反動で、アオイはこけそうになったがセシルが支えてくれた。そのせいで、ヒューズとセシルに挟まれるような形になってしまった。つまり、サンドイッチ状態だ。


「ちょっと! びっくりしたじゃんか。」

「ごめんごめん。その前に、なんでこんなに可愛い格好してるの!?」

「は?」

「そーだぞ!! アオイが、可愛いのにさらに可愛い格好したら『どうぞ襲ってください』って言ってるもんじゃねーか!! ほら、見てみろ。みんな、見てるぞ」

「いや、私に言われても・・・・・・・」

 いまだに放してもらえず、なぜか二人から説教(?)を受けているアオイは、助けを求めるようにコニーデを見る。コニーデは、了解したというように頷いてからアオイに手を伸ばしグイっと力ずくで助け出した。


「なにするのかな? 今、僕達は大事な話をしてるんだけど?」

「それは、アオイ様がなぜ可愛い格好をしているのか? ということについてですよね。それなら、文句は言わせません。まだ、店始めをしていなかったにもかかわらず仕立て屋を強引に開店させて服を購入されていたのは、どこのどちら様ご一行でしたか?」

「っう。それは、俺たちだけど!!――――――」

「服の採寸も、アオイ様が寝てるうちにされたんですよね?」

「いや、あれは―――――」

「どのように、実用すればいいのか分からないようなものまでありましたね。まぁ、それは早急に処分させていただきましたけど」

「・・・・・」

 とうとう、ヒューズとセシルはコニーデによって黙らされた。アオイには、コニーデは可愛らしい笑顔をしながら言葉を発しているけれど背後には悪魔がいそうなほど怖かった。


(この笑顔、さっき見たクリスの笑顔に似てる!! やべぇ。めちゃめちゃ怖い!! ヒューズもセシルも顔が真っ青だ。クリスとのやりとりしてるのを見て思ったけど、コニってクリスと絶対に同類だよ。あれは、同族嫌悪ってやつだよね・・・・・あれ? 今、コニって私が、寝てる間に服の採寸って言った? ヒューズ達が・・・・・? それって――――)


「へ、変態ーーーーーーー!!」


コニーデちゃん、黒いです。

クリスくんと同類の匂いが・・・・・・。

フツーに、負けてしまった哀れな2人でした。


もう1話続くわけですが、早めに掲載できるようがんばります!!

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