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黒の冥王  作者: 紅梅
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本音がだだ漏れ

第14話あたりのコニーデちゃん視点です。


なんていうか激しいかも?

 母様・・・・いえ、リサーナ様についに召還されたという伝説の花嫁様の専属女官にと早朝に命じられた時は心臓が止まるかと思ったわ。


 正直まだ、経験の浅いわたしがなっても大丈夫かしら?とか心配事がたくさんあった。

 けど、召還された姫様に早く会ってみたいという気持ちの方が強かったかもしれない。


 扉の前で、待たされて我慢できずについつい

「まだですか!? わたし、姫様にお会いしたいです!! ですから、早く紹介してください!!」

 なんて言っちゃった。


 しかも、その後リサーナ様との言い合いも見られちゃったし。

 あれは、恥ずかしかった。

 頭を下げた後優しい声で、

「いえ、大丈夫ですよ? だから、頭を上げてください」

 って言われて頭を上げた時、初めて姫様のお顔を見たわ。


 見た瞬間、なんて綺麗な方なんだろって思ったの。

 話してみたら、なんと「名前を呼び捨てで。敬語もなし」って言われてすっごく驚いたわ。

 だった、そんなこと初めて言われたんだもの。


 今まで、見てきた方々はなんて言うのかしら・・・・・・

 自信たっぷりで、化粧が厚くて、無駄にうるさくて本当に最悪だったけどこの方は、そんなところが一つもない。


 それに、私の直感がこの方は良い方だって判断した。

 私の直感って、あまり外れることないんですもの。

 だから、信じることにしたの。


 入浴の時、恥じらっていて可愛かったわ。

 それに、体の体型が素晴らしいの!!

 締まってるトコは締まってて、出てるトコは出てるんですもの!!

 ほどよく筋肉がついていて、無駄なお肉がないんですよ!?

 なにかしていらしたのかしら?

 ・・・・・・あぁ、ホントにうらやましい。

 あら、うっかり本音が。



 お着替えの時だって、アオイに似合う服がたくさんありすぎてリサーナ様と選ぶのに時間がかかってしまったわ。

 でも、ここにある服全部似合うから選ぶのに時間がかかるのは仕方ないことだと思う。


 リサーナ様曰く、ここにある服の代金は全てアンジェ殿下達持ちらしいです。

 なんでも、皆様方はもうアオイに惚れてしまったらしいの。

 まぁ、それも無理ないわ。アオイは、ステキで可愛らしいもの。

 でも、当の本人であるアオイは全然自覚していないらしい。

 殿下達が、「鈍すぎるだろ」とか「無自覚すぎる」って呟いていたのをリサーナ様は聞いていたみたい。

 それなら、とことん無自覚のアオイに振り回されれば良いと思うわ。

 だって、そうなったらしばらくの間は侍女仲間達の間での話題はこれに決まるじゃない?

 それで、殿下達の過去話がきっとたくさん出てくるはずだわ。それを、アオイにこっそり教えてアオイがどんな反応をするか見てみたいんですもの!!

 きっと今のままだと、「サイテーね、みんな」とか言うんだと思うなぁ。

 アオイが、最初の方であっさりと殿下達に「サイテー」って言ったらしいからね。

 たぶんアオイがいたら、わたし達侍女の間の話題にも困らないと思う。

 なんかいつも、わたしの予想を良い意味で裏切ってくれるもの。

 アオイが、全然自覚しないから殿下達は自分がお金を出したものでアオイを着飾らせてそれを、他の人に見せびらかしたいらしい。

 うーん。これって、確実に他の人がアオイに手を出さないようにするための牽制よねぇ。というか、むしろ独占欲??


 とにかくわたしには、そういう独占欲とかってよく分からないけどアオイを着飾らせる機会をくれたのには大変感謝しています。

 これからの毎日が、楽しみだわ。

 だって、磨けば磨くほどアオイは綺麗になるんですもの。

 本当にアオイって、自分では自覚していないようだけど綺麗だわ。

 化粧映えもするけど、化粧をしていないままでも良いくらい。

 肌も綺麗だし。

 そこら辺にいるような、傲慢女や化粧が濃すぎて元の顔が分からない女よりもステキ。あーいう女は、遊ばれて終わりってのが多いみたいだし。まぁ、どんなに傲慢な女でも化粧が濃すぎる女でも家柄さえあれば男は寄ってくるんだけどね。そーいう男は、ろくでもないって決まってるわ。

 おっと、本音がだだ漏れでしたね。

 とにかく、アオイは絶対に家柄がなくても綺麗ですごく魅力的だから男が寄ってくると思うの。

 だから、わたしは精一杯アオイを守れるようにしなくちゃ。

 あ、殿下達がいる時は殿下達に守ってもらうわよ?

 それくらいもできなきゃ惚れた女を口説く資格なんてないわ!!



 他の侍女達も出てきて、みんな嬉々としてアオイを着飾らせてる。

 こんな機会、前までなかったもんね。

 皇宮内で、女を抱くとか皆様しなかったから。

 んーでも、もし皇宮内でそんなことがあったとしてもわたし達は絶対にその人達の世話はしなかったでしょうね。

 だって、ろくでもない女に決まってるもの。そんな人のお世話なんてまっぴらだわ。

 また、うっかり本音が出てしまったわ。でも、これだけは言っておくわ!!

 世話をしたくないっていうのは、私だけでなくリサーナ様をはじめとする侍女達全員の意見だから!!

 その点、アオイはお世話のしがいがあると思う。

 だから、みんな嬉々としてるのよ。



 でもね?

 そんな侍女仲間に人達でも、どうしても譲れないことがあるの。



 それは、アオイの専属侍女は絶対にわたしって事!!



 これだけは、絶対に譲れないわ!!

 まさに、一目惚れ?だもの。

 こんなステキな人に、仕えられる機会なんて滅多にないし。



 さて、アオイに皇宮案内をしなきゃ。

 最初に案内するのは神殿にしよう。

 そして、女神ユリエルの像の前でアオイに伝えよう。


 専属侍女の誓いを。

 わたしは、この命が尽きるまでの忠誠をあなたに誓います。

 あなたが、困っているならわたしはそれを全力で解決できるように努めます。

 あなたが、どこに行こうとわたしはそれに付いていきます。

 わたしは、唯一無二の主人をあなたとします。



いやぁータイトル通り本音がだだ漏れだよ、コニーデちゃん(笑)

まさしく、アオイちゃん大好き人間の完成ですね。


次回は、ついに皇宮案内もしくはそれをしながらの世界の説明になるかと。

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