留まらせるための理由
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嬉しいです。泣きそうです。
記念に何か番外編を書こうと思ってるんですけど、内容がまったく決まってません。
というかアイディアが全然出てきてません。
なので募集です!!
こんな番外編を書いて欲しい-!!とか思うようなアイディアがありましたらください!!
何かアイディアを私に!!
「腹減ったー」
そんな言葉と共に、扉がすごい勢いで開けられた。一番最初に、入ってきたのはラシュだからさっきの言葉はラシュが発したものだろう。笑顔で入ってきたラシュだったが、すぐに笑顔が固まってしまった。
「ねぇ、アンジェ。・・・・・料理がない」
「ホントだ。オレの食事がない。というか、皿しか残ってねぇじゃん」
ラシュが一番最初。次にアンジェ。ヒューズとセシルが仲良く入ってきて、最後にクリスとカインが入ってきたが全員誰が見ても分かるほど顔が固まっていた。しかも、直立不動で全く動かなかった。
(そりゃーまぁ、顔も固まるし動かなくもなるよねぇ。なんかご飯楽しみにしてたみたいだし? 全部食べちゃって悪い事したなぁー)
そんなことを思っていても、実は本当に悪いとは思っていなかったりする。来るのが遅い方が悪い。食事は、争奪戦だとアオイは思っている。しかし、アオイは争奪戦になるような家庭で育ったわけではないのだが・・・・・。
「まぁ、殿下達遅かったですね。食事でしたら、殿下達が遅いので先ほどアオイ様が豪快に全て食べてしまわれました」
「アオイが!?」
信じられないという目でアンジェ達はアオイを見る。
「うん。好きなだけ食べて良いって言われたから、ホントに好きなだけ食べさせてもらったよ。お腹空いてたし、ここの料理美味しいかったしでいつの間にか全部食べちゃった」
「ありえねぇ。どんだけ食うんだよ・・・・・」
「リサーナ」
「はいはい。わかっていますよ。わたくしは、厨房に料理の追加を頼んできますね。アオイ様はどういたしますか?? まだお食べになられますか??」
リサーナの質問にアンジェ達は、こいつまだ食うのかよ!?とでも言いたそうな目でアオイを見た。
「さすがに食べ過ぎました。私はもういいです」
「わかりました。それでは、料理が来るまでお待ちくださいませ」
そう言って出て行こうとしたリサーナを、アンジェが「待て」と言って止めた。
「なんでございましょうか?」
「厨房に行くついでに、アオイの部屋の手配と侍女などの手配も頼む」
「かしこまりました」
リサーナは、今度こそ出て行った。アンジェ達は、直立不動をやめ席に着いた。アオイの両隣には、ちゃっかりラシュとカインが座った。それを、残りの四人が恨みがましそうな顔で見たが二人は知らん顔だった。仕方なく、アオイの向かいの席に残りの人達は座った。
「ねぇ、アンジェ。私、ここで暮らすの??」
「当たり前だろ。お前は、伝説の花嫁なんだからな。この王宮に迎えさせてもらう。そうじゃないと、女神ユリエルから雷でも落とされる」
「ユリエルが~??そんなことしないよ。ユリエル優しいもん」
「はいはい。そう思っとけ」
アンジェに抗議をしたアオイだが、適当に流された。実は、伝説の花嫁とユリエルから雷を落とされるという言葉はただの口実にすぎなかった。アンジェは、アオイに王宮・・・・・否、自分の傍にいてほしいから自分の住んでる場所に住まわせたかったのだ。
「テキトーに流された!! でもさ、そもそも“伝説の花嫁”ってなんなの??」
「あぁ、まだ話していなかったね。料理もまだ、来ないし説明をしようか」
「うん。お願いします」
「この国に限らず、この世界の王族や皇族は全員恋愛結婚をしなければならないというめちゃくちゃな決まりがあるんだよ。それを、作ったのはこの帝国の第二代皇帝だと言われてるんだ。理由は、結婚したい相手が身分が低かったからこんな決まりを作ったらしい。それなのに、第五代の皇帝は二十歳になっても恋のお相手が一人もいらしゃらなかった。
性欲求を解消する相手は、ちゃんといたらしいんだが本気になるお相手がいなかったそうだ。全然、恋愛する気配のない皇帝を心配して親友であった神官長が女神ユリエルに祈りを捧げた。そうしたら、女神ユリエルが一人の女性を異世界から召還してくれた。
こうして、皇帝はその女性と恋に落ち結婚した。まぁ、皇帝だけではなくその神官長や他の親友の人達も揃って恋に落ちた。幸い、この世界は皇族や王族は多夫多妻制だったから全員が結婚できた。
それから、二十歳以上になっても皇帝が恋をしない場合は女神ユリエルに祈りを捧げることになった。“伝説の花嫁”という名の由来は、まったく恋愛する気配のなかった皇帝を恋に落とした功績をたたえてらしいけど、よく分からないんだよね」
やっと世界の説明がちょっと出てきました。
例えちょっとでも出せれてよかった。
これから頑張ってもっと出せれるようにしたい・・・・と思います。
12/30 伝説の花嫁の設定を少し変更しました。