プロローグ
世界を創造された女神ユリエルよ、どうかこの願いをきいてください」
広い部屋の中に男が1人、女神の像の前で祈りを捧げていた。
「花嫁となる娘を。古の時から、伝えられてきた伝説の花嫁をボクらに」
男は、必死に祈った。今までにこんなに必死に祈ったことはあったのかと自分で考えてしまうほどに祈る。
さすがにちょっとダメかなぁ?と諦めかけてきた時、
『あなたの願い聞き届けました』
声が聞こえた。
『女神ユリエルの名にかけて、あなたの願いを叶えましょう。・・・・・それに、こうして伝説の花嫁の存在を、誰かが望むのを私は長い間待っていたのだから』
後半の部分は声が小さくて聞こえなかったが、そんなことはどうだっていいんだ。
女神が、願いを叶えてくれるそれだけで良い。
「ありがとうございます、女神ユリエル」
まばゆい光と共に少女が現れた。倒れていたので、慌てて駆け寄ってみるがどうやら寝ているだけらしく、ほっとした。
『この娘を大事にしなさい。私も時々、様子を見に来ますから。酷い扱いをしたら、許しませんのでそのつもりで』
ぷつりと声が聞こえなくなった。どうやらユリエルは、去っていったようだ。
(さぁーって、この眠り姫をどうしようか。・・・・・そーだ、あいつの部屋の寝台にでも寝かせようかな。あいつの反応が楽しみだ)
男は、思い立ったら行動する性格なのか娘を抱き上げある人の部屋まで運ぶ。
(この子は、だれを選ぶ??これからが楽しみだなぁ)
どこか、子供のような顔で男は笑っていた。
初めての作品です。
がんばって書いてきます!!
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