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昭和系・短編

廊下を走らなければいけない理由

掲載日:2026/07/16



昭和の高校


 二人とも友達が少ないから、香ちゃんと私はいつも一緒。

 香ちゃんはあざと可愛い。廊下で男子とすれ違うとき、うつむいて小走り。恥じらう乙女感を漂わせる。

 私はしかたなくついていく。男子の視線はいつも香ちゃんに向いていた。「お前まで走らなくていいよ」って言われてるような気になった。


卒業式

 私の小走りを見て、微笑んでくれていた先生を探す。目で追う。……視線が重なった。

 香ちゃんは先に校門を出て、ぽつんと立っていた。


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