表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

異世界から日本へ

余談だが、最近このバーに地球儀が設置された。異世界はどのような形になっているかと聞いてみると、「ずっと平面」という回答が返ってきた。おそらくまだ地球平面説レベルなのだろう。私が送る人が、天動説や地動説を唱えるかもしれない。是非とも頑張って欲しい。


「ここはどこだ」

やけに冷静な人物が入店してきた。見覚えのある服装をしている。


「あれって…?」

ワイングラスの棚を回転させて、貴族図鑑を見る。

間違いない。あの人物はララシオ家の人間だ。


「逆のパターンもあるんだ。こんなの初めて」

「なんの話をしているんだ、貴様は誰だ」

「ここは夢じゃない。え〜と、あなたは食後にお酒を飲み、寝込みを弟に襲われて殺された。次期家主の争いに敗れた残念貴族です。まぁ、ドンマイ」

「なっ!リアのやつ、裏切ったのか…」

「まあまあ、何飲む?」

「飲まなければならないのか…」


小声でそう呟いた。


「その白ワインを」

「おぉ、珍しい。どうぞ」


「くそっ。あいつ、俺を油断させるためにわざと…」

流れるようにカウンターに座って、台パンする。日本人よりも異世界人の方が、適応能力が高いのかもしれない。


「悔しがってるところ申し訳ないんだけど、あなたは今から異国の地に行ってもらいます。転生という形で」

「転生!?望むところだ!」


こいつは大物になる。そうなればやはり、政治家の息子、スポーツ選手の息子の二択だ。ここ最近、野球選手の下半身が軽いので転生スポットとして、枠が空いている。


「君は山本由伸の息子として生まれてもらいます。絶対に前世の記憶について話をしないこと。赤ちゃんの時は絶対にバブバブ言っとくこと。いいね?」

「承知した。早く送れ。俺は止まっていられない」


神様にまで傲慢な態度をとるとは。これは、大谷翔平超えも夢じゃない。グラスに注がれたシャドルネの白ワインを少し飲んで、彼は飛ばされた。


グラスには、半分以上飲みやすい白ワインが残っていた。

「あいつ、威勢が良かったのは泥酔していたからじゃないのか?」

「そうかも…」


前世で寝込みを襲われたのも、酒で酔ってそのまま寝落ちしたからなのだと気付いた。つくづく、残念貴族である。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ