交通事故で死んだOL
私は過去、通り魔に刺されて死んだ。そして転生する前によくある白銀の空間に送られた。姿の見えない神から「可哀想な死に方をしたから特別視してあげる」と言われた。
「結局ハイボールなんだよね」
大学の春休み、暇を持て余していた私に突如起こった悲劇。しかしそのおかげで今、のほほんと生きている。
「ここは…?」
「あ、いらっしゃい。あなたはえーと、仕事終わりにフラフラと帰路についていたところ軽トラックにはなられて死んだ佐上志保さんですね」
「え!?私死んでるの…!?」
「ああ、もうそういうの大丈夫。何人も見てきてるから。ほらここ座って」
無理矢理カウンター席に座らせて話を聞く。彼女は仕事が行き詰まって、彼氏から振られて散々だったそうだ。同情を込めて少し濃いめの翠をついであげる。
「…美味しい」
「でしょ。私が何年もかけて研究した炭酸水と氷と原液の割合。味わって飲んでね」
ワイン棚を回転させ、本棚に変身させる。貴族図鑑を取り出して、空いている所を探す。
同性だし、根が優しそうな子だから…。
「君の名前は今日からホシ•サルスラード。貴族の娘として裁縫をメイン、魔法をサブで楽しんで〜」
「え、私、転生できるんですか!?」
「もちろん、そのために私がいるんだから」
スタッフ〜と狩野英孝のように神を呼び出す。バックヤードのような場所から天使の光輪を乗せた神様が登場する。
「誰がスタッフだ。私は神だぞ、ではいってらっしゃいホシ•サルスラード」
「えっ」
翠を少し残して、彼女は転送された。もったいないおばけが出てくる前に、ゴクリと飲み干した。
現実と異世界の狭間で今日もまた、仕事をこなす。
高頻度で投稿します。軽い気持ちで読んでください。




