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“俺が唯一! 親友だと想っていた男が、まさか? そんな事になってるなんて!?”

作者: 七瀬





“俺が唯一! 親友だと想っていた男が、まさか? そんな事に

なってるなんて、、、!?”



俺が10代の時に毎日のように遊んでいた男。

それが俺の唯一の親友だと想える男だ!

彼とは20代後半になった頃から、だんだんと会わなくなった。

自然とお互いそうなった感じだったな。


あの頃は、親友のアイツと一緒に居ると何でも出来る気でいた。

彼はいつも強気で、俺はいつも冷静に判断をするからお互い、

いいトコロをいつも取り入れて何をするにも一緒に考えて前に進む。




『なんだよ、今日は何する?』

『なんでもいいよ! 二人ならなんだって出来るだろう。』

『そうなだな!』



“二人なら最強! 二人なら何だって出来る! 二人なら無敵!”

そんな時間を過ごしていた。




・・・でも? 時間は残酷だ!

いつの間にか? 彼とは全く連絡も取らなくなり、音信不通に。






 *






でもある時、俺とアイツは20年ぶりに道端でバッタリ会う。

だが俺が想っていたアイツはもうそこには居なかった。

“彼は薬物中毒になっており、呂律も回らないぐらいフラフラで、

体が硬直するのか? 急に動かなくなっていた。”

彼は何度も薬物依存症回復支援施設に入ったり出たりを繰り返しており、

彼が薬物をやめる事は出来なかった。



『お、おい! 進藤か? 進藤だろう!』

『はぁ!? あ、お前、だ、誰だ?』

『俺だよ俺! 吉田だよ!』

『・・・よ、吉田? お前、金持ってるか? オレに貸してくれよ!』

『はぁ!?』

『ヤクを買う金が無いんだよ! 貸してくれ!』

『い、いくらだよ!』

『“幾らあるんだ? 有り金全部貸してくれ!”』

『嘘だろう、そんなの無理だ!』

『じゃあ、取り合えず5万でいい、5万貸してくれ!』

『そんなに持ってるはずないだろう!』

『・・・3万、2万、1万、あるだけ貸してくれよ。』

『わ、分かった2万あるから、ほら! でも返してくれよな!』

『あぁ、ありがとう! これでまた買えるよ。』

『・・・・・・』






・・・彼は嘘みたいにガリガリにやせ細っていた。

顔も青白く、顔にはあちこち搔きむしったような傷がついていて、

目が死んでいるゾンビのように俺には見えた!

“なんでこんな事になってんだ?”

俺がアイツに会ってない間、何があったのだろう?

それから俺は彼にわざわざ会いに、アイツとバッタリあった場所に何度も

足を運ぶようになった。



『・・・お前、また来たのか?』

『“貸した金を返してもらおうと思ってな!”』

『そんな金ねーよ! ある訳ねーだろう!』

『急な取り立てはしないよ! 親友の誼みじゃないか。』

『“オレに親友なんていねーよ!”』

『・・・ど、どうしたんだよ、そんな事言う奴じゃなかったじゃん!』

『オレはもうあの頃のオレじゃない!』

『何があったんだよ!』

『“借金だ! 多額の金を友達の代理人になって、オ、オレは、”』

『・・・幾らだよ?』

『“5臆”』

『5臆?』

『あぁ、』

『そんな金、返せたのかよ!』

『無理に決まってんだろう、自己破産だ! オレはあの時、死んだんだよ。』

『そんな、自分の借金でもないのに......。』

『誰がそんな事、信じてくれんだよ! オ、オレは、もう、』

『もう一回! やり直そう! きっと進藤なら出来る!』

『適当な事言うな! オレの事はもうほっといてくれよ!』

『そ、そんな事、出来ないよ! 俺たち親友だろう!』

『“はぁ!? 今更、親友気取りか? オレに親友なんていねーえ!”』

『・・・まあ、いいよ! また来るからな!』

『もうくんな!』

『・・・・・・』






次に彼と会ったのは? “病院だった!”

彼が死のうと自殺を図ったらしい。

薬物中毒の人間は、よくこういう事があるらしいと病院の先生に

俺はたまたま聞いた。

ヤクがキレると? “死にたいという想いが強くなり自殺を図るというんだ!”

だからヤクを摂取しようと、お金をどうにかかき集めて、役の売人からヤクを

買うらしい!

殆どぼったくりでも、体のヤクがキレるよりはマシなのか?

あるだけ全部買い占めたい願望が勝つらしいんだ!


その後、アイツも俺が見ている前で自殺を何度か図った事も、、、。

そんな彼を俺は見て見ぬ振りが出来なかった。

もうこれ以上は、彼を見捨てられないという想いが強かったからだ。



【ガァ、グウグウ、シュイ―――ン、キ―――――――ン、グッ】


『何やってんだよ!』

『はーーーーーーん、サイコー! 気持ちいい!』

『もうやめろって! 体がどうなってもいいのか?』

『オレはもう死んでもいい! 死にたーーーい!』

『“頼むから! 俺の為に、薬物を止めてくれないか?”』

『あぁ、あははははははっ、お前! 何っ言ってんの? バカじゃない!』

『・・・・・・』






・・・アイツはこの日から3日後、首を吊って自殺した。

なんでアイツは自殺したんだ? 俺はアイツを助けてあげられなった。

こんなに、近くに居たのに、

せっかくアイツと会えたのに、俺は一体? アイツに何をしてあげら

れたのだろう?

助けてあげられなかった事が、俺の心の中で最大の後悔になっている。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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