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第六話 遊びと勝負の狭間で

 

 ゴッ!! とまずは真正面から水の触手が突き出された。それをミーシェは身を捻ることでギリギリ避ける。


 次は左右から挟み込むように。

 それらは身を屈めることで回避するが、勢いよく左右の触手がぶつかり、衝撃波と共に水のつぶてを飛ばした。


 極小の水飛沫。だが、そこに魔力が付加されると、既存の常識は覆される。


 ズザザザザッ!! と背中にレイピアで何度も何度も突き刺されたかのような激痛が走る。


「が、ぶ!?」


 単純な魔法だった。

 水滴を硬くしただけだ。


 それでもこの威力。

 条件付きとはいえ全身を不死身にするなんていうトンデモ魔法を常時発動していながらだから、やはり水の精霊ウンディーネはミーシェと力量が違いすぎる。


 おそらく、いや確実に遊んでいる。

 本気どころか勝負していると思っているかどうかも分かったものではない。


 近くを飛び回る虫ケラ相手に本気になる者はいないのだから。


(本気にさせる。全力全開のウンディーネを倒して私は最強になる!!)


 裏ボスだからこそ、殺さずともイベント戦扱いで獲得できる経験値だって膨大なはずだ。


「もうちょっと変化がほしいかにゃー」


 次の瞬間には攻撃手段が一変していた。

 水の触手が弾けた。

 それらを構成していた水が剣や槍といった武具を形作る。


 宙を浮く数十の武具。

 サイズも触手と同じく数十メートル。

 それら長大な武具の群れが一斉にミーシェへ襲いかかる。


「ッ……!」


 臆して躊躇したらその瞬間に圧倒的な物量に押し潰される。勝機は前に踏み込まなければ掴めない。


 ミーシェは剣戟の嵐の中へ飛び込む。

 一直線に水の精霊へと突っ込む。

 間合いを詰める。


 だが。


 頭上に大剣が落ちる。

 背後からすくい上げるように鎌が迫る。

 右から三本の槍が突き出される。


 そのどれもが必殺。

 まともに食らえば即死。


「こ、の……ッ!!」


 横へ飛ぶ。

 先ほどまでミーシェが立っていた場所で大剣と鎌が激突し、互いが互いを砕き、魔力の閃光を散らす。


 それらをくぐり抜け、三本の槍が迫る。


 まずは中央の槍の側面を蹴り飛ばし、軌道を変え、右の槍とぶつける。二つの槍が互いに壊し合うと同時に身を捻るが、ザン! と左の二の腕を最後の槍が深く突き抜ける。


 肉が吹き飛ぶ。

 左腕が千切れなかったのが不思議なほど辛うじて繋がっている。


 幸い、と言っていいかは分からないが、突き刺さることはなかった。なまじ威力が高すぎて突き刺した周辺の肉が綺麗に吹き飛んだからだ。


 遠隔操作されている槍が腕に突き刺さっていた場合、そこから槍の形状が変化して全身を貫いてくるくらいは平気でやってきたはずだ。


 左腕が使い物にならなくなったが、これでも幸運。運が良かったと言えてしまうほどの力の差。


 臆しても死ぬだけだ。

 この戦いはもちろん、定められた未来の先でも生き残るためにはさらに前に踏み込むしかないのだ。


「ッつづ!!」


 今更のように傷口から鮮血が噴き出る。

 咄嗟に右手で押さえようとするが、背筋に走る悪寒がそんな場合ではないことを悟らせた。


 空気を切り裂く不気味な風切り音。そう、それはまさに矢が射ち出されたかのような……、


「チッ!!」


 音源、真上。

 遺跡に仕込まれた圧死目的トラップ、つまり落下してくる石壁を連想させる、無数の矢による死の壁が迫り来る。


 死の壁は瞬時に距離を詰め、ミーシェを呑み込まんと迫る。


 時間にして一秒もなかった。

 ミーシェの身体能力では回避不能だった。


 ズドンッ!! と無数の激突音が一つに凝縮された。


 普通の矢であっても致命傷に足りうるほどの物量だった。それでいて、先の矢はウンディーネが放ったものだ。どれほど強化されているか分かったものではない。


 魔剣を使っても対処不能なほどの物量。死の壁。まさしく必殺の一手。


「これで勝ち確だったはずなんだけどにゃー」


 水の精霊ウンディーネは小首を傾げていた。二十メートル。もう目と鼻の先に少女は転がっていたのだ。


 そう、死の壁の効果範囲外に。


「ぎッ、ごほっ、ぁうば……!!」


 荒い息を吐きながらも少女は立ち上がる。ミーシェ=フェイは埋め込んだ火薬を爆発させたように内側から弾けた両足を引きずるようにしてただただ前へ進んでいく。


「はぁ、ハァっ。……『気』による、身体能力の強化」


 その両足でしっかりと地面を踏む。


「それが人間の力。そしてこいつにはオーバーヒートという発展系がある」


 肉体のリミッター解除ともまた違う。

 というかその程度はとっくの昔にやっている。


 増幅。

 それも肉体が自壊するほどの倍率で、だ。


 現にミーシェは水の矢の壁の一部を蹴り抜き、突破していた。いくら一つ一つはこれまでのものより小さかったとはいえウンディーネの一撃には変わりない。通常時ならどんなに頑張っても回避は不可能だっただろう。


「にゃっはっはあ。暴走をドヤ顔で披露されてもねえ。扱いきれずに足がぶっ壊れているしい☆」


 それも真実ではある。

 無理矢理に力を引き出すオーバーヒートは暴走と遜色はない。全力以上が出るよう意図して爆発させているようなものだからだ。


 それだけの無茶を通した。

 これまでの『気』による強化の全力を超えた。

 ()()()()()()


「それよりい、ゼロからトップスピードへ瞬時に加速する『気』の使い方。ルドガーの若造の得意技だったっけえ」


「この前やり合った時に見せてもらったので、まあ見様見真似で」


 もちろん存在自体は前から『知識』として知っていた。


 体技ジェットスター。

 瞬時に高速で動く技は知っていても使えるかどうかは別。


 ルドガー=ザーバットとの戦闘が経験値となり成長しているのもあるし、元から攻撃範囲内を斬撃で満たすことができていたのだから『速度を出す』ことには慣れていた。瞬間的に加速できるかどうかについてはより高度な技術が必要だったにしても。


(失敗した)


 オーバーヒートによる代償は決して軽くない。もう一度両足に使おうとすればただでさえ先程の負荷で壊れかけている両足が耐えられずに破裂するかもしれない。


 だからこそ勝負を決めるその瞬間までとっておいた。本来なら矢の壁を避けてそのままウンディーネの懐に飛び込むべきだったのだが──


(予想以上に反動が大きかった。避けるだけで精一杯でウンディーネまで届かなかった!!)


 機動力は失われた。

 残り二十メートル。普段の彼女ならすぐに詰められる距離がどこまでも遠く立ち塞がる。


「もうやめる?」


 その言葉はおそらくは生存を得る最後のチャンスだっただろう。


 左腕も両足も壊れている。残る右手で光が失われた魔剣を握れてはいるが、勝ち目は限りなく低いだろう。


「ふざ、けるな」


 だから。

 それでも。


「私はぁっ! 最強になるんだからーっ!!」


 そう誓った。

 そもそもどうせ何もしなければ近いうちに死ぬのは確定している。中ボス。そういう存在として生まれておいて今日まで何も成し遂げられずに過ごしてしまった以上は。


 ならば踏ん張れ。

 貫き通せ。


 不可能を可能に変える。それくらいできなければ中ボス程度の存在が最強になど至れるものか!!


「おおおおおおおおおおおッ!!」


 叫び、駆ける。

 論理的思考など存在しなかった。

 とにかく斬る。たたっ斬る。

 それが唯一の勝機で、それが拙い博打で。


 そこまでして勝ちを求めるのが、憎悪でも損得でも利害でもなく、ただただ勝ちたいだけで。


『最強』。

 それを、それだけを求めて少女は駆ける。


 ギシッ! と柄をこれでもかというほど握り締める。ギラギラと獰猛な目で超えるべき『壁』を見据える。


 その壁は高く高くそびえ立っていた。

 実際に挑んでよく分かった。


 赤子相手にじゃれあっている。

 その感覚で人間では到底使えない魔法を扱う。


 それでさえ、『遊び』。

 これが『勝負』に切り替わった場合、どんな大規模魔法が出てくるのか。未だそんな次元には辿り着けていないミーシェでは予想すらできなかった。


 なのに。

 その事実が彼女をどこまでも興奮させた。


 前人未到。

 最強かどうかはともかく、確実に『先』の領域に存在する強者。


 彼女に勝てたならば、その先も見えてくるかもしれない。


 運命を打ち砕く何かが手に入るかもしれないのだ。


「じゃあ、こんなのはどう?」


 最後通告は跳ね除けた。

 だったらその先からは苛烈な猛威が迫るに決まっていた。


 無数の長剣による斬撃が回避ルートを潰し、鎖に鉄球をつけたようなモーニングスターが猛烈な勢いで腹部へめり込む。


 ドバン!! とルドガーの水蒸気爆発と同等かそれ以上の衝撃が全身を走り抜ける。


 だが。


「あは」


 耐える。

 ギリジリ、と微かに後退するだけだった。


『気』による強化、その上限突破。

 オーバーヒート。


 代わりに内側から反動で壊しながら、それでもミーシェは笑う。


 先の一撃をまともに受けていたら胴体が砕け散っていた。即死確定の一撃を凌げたのならば僥倖。反動で内臓が悲鳴を上げていようともまだ動いているのならばそれで十分。


 ウンディーネは次の攻撃が放とうとするが、動き出した武具を見たミーシェはモーニングスターの先端部分を掴み、その球体を武具の群れへ投げつけた。


 爆音と共にそれらがぶつかり、軌道を変え、すんでの所で直撃を避ける。


 飛び散る水滴は硬化され、ミーシェの肌を裂き、貫くが、その程度の怪我など痛みとして認識していないのか、できていないのか、ミーシェは前に踏み込む。


「あはははは!! もっと、もっと!! 『先』を、最強の片鱗を見せてよ!! 全部超えてみせる。ウンディーネに勝って私はさらに『先』にいってみせる!!」


 距離、十メートル。

 もうすぐそこだった。

 童顔の精霊は髪にあたる部分をかき上げ、こう嘯いた。


「ま、若造がわっちに逢わせるくらいだ。もうちょっと負荷多めでも頑張れるかもにゃー?」



 直後。

 それは起こった。



 形状変化。

 それ自体は水の触手や数多の武具でも見てきた。


 しかし、今度は規模が違った。


 ウンディーネの手が変化する。大剣。その長さ自体は数十メートルとこれまでと大差はない。


 規模が違うのは込められた魔力。

 触れずともわかる。あれはミーシェの力なんて遥かに超えた量を秘めていると。


「わっちが本気でつくった剣だにゃー。触れたら死ぬ。これが今からの絶対的なルール。というわけで死にたくなければ死に物狂いで避けてねえ」


 瞬間、世界が両断された。

 そう勘違いするほど超高速で水の大剣が襲いかかったのだ。


 ルドガーやミーシェの比ではない。

 あたかも『その程度か』と告げるように。


 ミーシェの目でも、いくら動体視力を『気』で強化しても、そのほとんどを把握できなかった。


 ウンディーネのその手が霞む。

 横薙ぎ。

 絶望的な圧を左から感じた。


 その事実すら言語化する暇などなかった。脅威を本能が認識し、反射的に身体を動いていたに過ぎない。


 魔剣を左に向ける。

 剣身を盾のように構える。


 それが限界だった。


 触れたら死ぬ。

 ウンディーネの気まぐれで定められた絶対的なルールがミーシェを襲う。



 ーーー☆ーーー



 激突。

 衝撃。

 鮮血。


 歴然たる力の差が当たり前の結果を示す。



 ーーー☆ーーー



 大剣を振る。

 そんな単純動作の極地。


 これが『先』にいる者。

 絶対的な強者の実力の片鱗。

 圧倒的で絶対的で暴虐的な『力』。


 一国を統べる真の『王』にしてウンディーネ王国最強に相応しい一撃だった。


「が、ばぶぇ……ごぼがばっ!!」


 赤黒い液体が迸った。

 ミーシェの華奢な身体のどこからこれほどの量が出ているのかと不安になるほどの血が地面を汚していく。


 死んでいないのが不思議だった。

 水風船のように破裂していないのが奇跡だった。


 だが、もう限界だ。

 どう見てもミーシェにはこれ以上の力は一滴も残っていない。


 だから。

 だから。

 だから。



 ブシュ……と赤黒い液体が噴き出た。



「な……?」


 水の精霊ウンディーネ。

 幼い子供の外見をした精霊の首筋は確かに斬り裂かれていた。


 投擲。

 ミーシェは最後の力を振り絞って魔剣を投げ、それが不死であるはずのウンディーネの首の横を掠めて斬り裂いたのだ。


 だが。

 しかし。


 そもそもどうやって水の大剣を凌いだ?


 まずはそこだ。

 不死性もそうだが、そちらもミーシェにとっては難関だったはずだ。


 両脚が壊れた状態で奇跡的に回避が成功したなどということは起こり得ない。そもそも反射的に防御するのが精一杯だったはずだ。


「この剣の能力は……『飛ぶ斬撃』じゃない……まあ勘違いするよう振る舞ってはいたんだけど」


 ミーシェは言う。

 膝から崩れ落ちながらも言い放つ。


「魔刃鞘収」


 それは魔剣の能力を引き出すコマンドワード。

 その真髄は、


「この剣は触れた魔力を喰い尽くす。まあ下手すると私の魔力どころか魂まで喰らって殺しにくるからあんまり使いたくないんだけど、ね」


 つまり魔法無効化のようなもの。

 それがウンディーネが本気でつくった剣だろうが首を斬っても即座に再生する不死性だろうがミーシェの魔剣は一律で喰らい尽くす。


 水の精霊ウンディーネの不死性はあくまで一定以下の攻撃は全て無効化するという前提があってのものだ。


 これがいくら殺そうが超高速回復で蘇るなんてものだったら対処のしようもなかったが、あくまで無効化──なかったことにするタイプの不死性であればそもそもその不死性を支える魔法を斬り裂けばいい。


 魔刃鞘収には余計な制限はない。

 魔力であればそれが何であれ一律で喰らう。つまりどんな魔法も触れさえすれば無効化できる。


 どれだけ尋常ならざる威力の水の大剣であろうが、不死性を支える魔法であろうが関係なく。


 本来ならば確実に当てるために温存しておいたのだろうが、あの大剣ばかりは避けるのも耐えるのも不可能だった。そう本能が判断したがために無効化した上でタネが割れて対策される前に投擲した……といったところか。


 そこまで分析して、首に手をやり、べたりと手のひらいっぱいに広がる赤にウンディーネはこれまでの無邪気な笑みを微かに軋ませる。


 こんなのは致命傷ではないし、そもそもミーシェはウンディーネを殺すつもりもないのだろう。


 ただし、


「これで『認めて』くれた?」


「…………、」


「もう『遊び』はしないよね?」


「…………、」


 血の塊みたいな有様で、力なんてもう残っていないくせに、フラフラと立ち上がる。


 何度か膝をついたし、力なく開いた口からは鮮血が滴っていたが、それでもミーシェは手を突き出し、クイッと数回曲げる。


 かかってこいとジェスチャーで示す。

 まだまだ終わらない。『遊び』なんかじゃ済まさない。これからが本番、『勝負』の時間だと。


「ふふ、くふふ、にゃっはっはあ!! 面白い、最高に面白いよう」


 染まる。溢れる。

 ゾァッ!! と水の精霊ウンディーネの全身がギラギラと輝く青に染まっていく。


 魔力の噴出。

 それもミーシェの魔力の刃のようにわざと魔法にすら固定化させていない純粋な魔力の塊を攻撃に転用しようとしているわけではない。


 体内で練る魔力が膨大すぎて意図せず周囲に漏れてしまっているのだ。


 それだけの『力』。

 これまでの『遊び』のその先。

『勝負』のための力が解放される。



 その寸前で外からの一撃によって結界が引き裂かれた。


『何か』が結界を破った時に撒き散らされた衝撃波が何とか気力で立っていたミーシェを薙ぎ払う。



「そこまでです。これ以上は流石に看過できません」


 ルドガー=ザーバット。

 彼の言葉にウンディーネは肩をすくませて、


「むう。向こうのマーブルちゃんが喧嘩売ってきているのにわっちが悪者なのおー?」


「ウンディーネ様」


「はいはいわっちが悪うござんしたよおーっだっ。にゃにさ、ちょっと楽しくなってきたところなのにい!」


「……さっきの、放っておいたら結界なんてぶち破ってここら一帯が吹き飛んでいましたからね? 立地は頭に入っています? 王都! 仮にも貴女様の名を冠する国の中心部をその手で吹き飛ばそうとするとかふざけているんですか!?」


「わーわー聞こえにゃーい! つーかそれっぽいこと言って本音はお気に入りのマーブルちゃんを死なせたくなかっただけのくせにいー!!」


「それの何が悪いので?」


「こっこいつうー! 開き直ったしいー!! わっちはこの国で一番偉いんぞう!! 崇め奉れーい!!」


 ぷんすか地団駄までプラスして機嫌が悪いのだと表現するウンディーネ。


 ルドガーは完全に無視した。


「とにかく嬢ちゃんの治療をするのでもう余計なことしないでくださいね」


「スルー!? ひっどい!!」


 運が良いのか悪いのか、先の衝撃波でミーシェは意識を失っていた。


 ……もしもまだ意識を保っていたら、構わずウンディーネに突っ込んでいただろう。

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