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私怨編 第1話 魔術社会のなんでも屋

初投稿、ただの趣味です。皆様の目に留まったら嬉しいな〜くらいの気持ちで書いております。

時は20世紀__

紳士淑女集まる英国の首都ロンドン。

ロンドンの地の下には、広大なる魔術社会が築かれていた。






「今日は特売だよ〜!!」


「実験の素材はいらねぇか?!」


「新鮮な死体だ!キメラにでもどうだ!」


「魔術武器の鍛造ならここにおまかせ!」


「古い魔術書から最新まであるわよ〜!」





魔術社会の大市場【マギアマーケット】では、今日も声を張って商品を売る商人の姿が見える。



マギアマーケット___魔術社会において、沢山ある市場の中でも最も大きな市場である。普通の食品から実験用の素材、召喚術の触媒にキメラの合成素材、素材の希少度も準最高品までもが揃い、魔術書や杖、魔術武器なども売られている。

魔術師にとっては、生活するのに欠かせない市場となっている。



そんな市場で、一際目立つ2人がいた。





「あれよ、生き残りの」


「あぁ、男の方は拾ったヤツか」


「よくまぁ生きてるものね」





ヒソヒソと影で話す声すら気に停めず、2人は軽快な足取りで市場を歩く。


1人は男、長い黒髪は綺麗にまとめられている。フードのついたローブと、時折ローブがはためいて見える小さな鳥かごは、正しく魔術師の格好と言えるだろう。ニヒルな笑みを浮かべながら歩いている。


もう1人は女と言うには若すぎる少女、男に比べて短めの銀髪には後頭部の赤いリボンがよく映える。男のようにローブを着ているわけではなく、少女らしい格好は可愛さを引き立たせたが、少女は陰口を話す輩へ殺気を放つため全てが台無しである。




最初こそ2人の登場に目を惹かれていた魔術師たちだが、数分後には全く見向きもせずに売り買いを始めていた。

陰口を放った者たちも、未だ少し怪訝そうな目をしてはいるが自分のやるべきことに向き合い始めた。





彼らの行先は経営する自分の店。

魔術社会でいくら彼らが変に思われようとも、彼らの店が無くては魔術社会の阿呆(あほう)共は一瞬にして滅びるだろう。

大きな市場でこじんまりと店を構えるが、一際大きな存在を放つ店に、迷い人たちは助けを求めにやってくる。





現代社会と魔術社会が混同しつつあるこの世の中で、誰よりも中立を守る彼らのことを____




人々はこう呼ぶらしい_______













【魔術社会のなんでも屋】と。

閲覧ありがとうございます、のんびり進めてまいります。

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