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短編集  作者: 夕暮れ
9/14

あなたに永遠の傷を

 私はただの女子高生だ。


 クラスの中心になれるような人でもなければ、頭も良くはない。かといっってスポーツがすごいかと言われたらそうじゃない。むしろ苦手だ。


 顔もモデルさんのように可愛くはないし、スタイルだって女子高生の平均だ。


 バカ騒ぎをして目立つわけでもなく、本を読んで静かにしてる訳でもない。ただ仲の良い友達と他愛ない話をしてるだけ。


 変わり映えのしないそこら辺によくいるただの女子高生。それが私三上(みかみ)ルトだ。


 そんな私でも好きな人がいる。いや、好きな人がいたと言った方がいいね。


 それは私のクラスので1番カッコイイって言われてる松下璃桜(まつしたりお)君。


 イケメンでこんな私にも話しかけてくれるくらい優しくて、気配りができて、おまけにサッカーがすごい上手。その代わりに少しだけ頭が弱いけどそれも十分許容範囲。むしろ可愛いって思っちゃう。


 そんな彼に私は恋をした。


 でも分かってる。


 私ごときが璃桜君の隣にはいられない。遠くから眺めるのがきっと私にとって正しいこと。


 だって私みたいなのが璃桜君の隣にいたら絶対釣り合わない。


 璃桜君の隣にいる女子は可愛くて、優しい女子がいいに決まってる。


 だから私は彼に恋心を抱いたと同時に失恋した。


 高望みはしちゃいけないって言い聞かせた。それでも心の奥底の私は諦めきれないって言ってる。


 私が璃桜君に恋したことを彼に知ってもらいたい。


 彼から直接断って欲しい。


 私は璃桜君にとってとるにたらないそこら辺いる女子と思われているかもしれないけど、私という存在を忘れないで欲しい。


 あなたに恋をした女子がいるんだよって。


 告白する前から無理だって分かって諦めた女子がいるんだよって。


 あなたの隣にいれなくていい。近くにもいれなくてもいい。遠くから見ることを選択した女子がいるんだよって。


 ほんの一瞬だけでもいいからあなたの心に、記憶に残り続けたいと思った女子がいるんだって。


 そんな思いを持ってしまった女子がいるんだって覚えて欲しい。


 だから私は実行に移す。


 璃桜君に盛大に告白してバッサリ断られて、そして彼の記憶に残ろうと。


 何をするかはまだ決めてない。


 でも彼の記憶に残るようなことをしなくちゃいけない。


 断られた瞬間リスカをする?それとも屋上で告白して、断られてそのまま落ちる?それとも私の家に連れって行って私の初めてを強引に貰ってもらう?


 方法は沢山ある。


 何が1番璃桜君の記憶に私という存在が残るのかな?


 私という存在が消えてなくならないように彼の奥深くまで刻み込まないといけない。


 だったらそうだ。これにしよう。これなら絶対に私を忘れられない。


 忘れようとしてもこれをすれば絶対に無理だから。


 色んな感情でもって私を思い出してくれるから。


 じゃあ計画は1週間後に実行しよう。


 それまでは入念に準備しないとね。


 璃桜君の家の場所とか、家族構成とか色々調べなきゃね。


 待ってて璃桜君。一生の思い出を、そして私という存在を何があっても忘れられないようにしてあげる。

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