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魔法使いになれなかった俺はヘンタイスキルを手に入れた  作者: 美海秋
ヘンタイは勇者と戦うってね

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85話

そんなことが起こっているとは知らずに、私たちはお風呂に入っていた。

本当にいつ以来だろうか?

こうしてゆっくりとお風呂に浸かるの…

こんな風に、誰かとと一緒に入ることを考えると、本当にただしと最初に出会った街でのことを思い出す。


「まだまだ、時間はたっていないはずなのに、いろいろとあった気がするわね」

「そうですね。最近はたくさんのことが起こりましたからね」

「そうだよね」

「なになに?何の話?」

「ちょっと、これまでの話をね」

「それって、わたくしが仲間に入る前のことですか?」

「まあ、そうね」

「そうですか、そのときから活躍されていましたものね」

「うーん、どうなんだろうね」

「そんな心配になることはありません。アイラ様はよくやっていますから」

「そういえば、アイラ様呼びが、気になってたんだけど」

「そうなんだよね。私も恥ずかしいからやめてって言ってるんだけどね」

「へえ…」


お風呂に入りながらも、私たちは体を突き合わせている。

そこで話題になったのは、簡単にこれまでのことと、今も行っているシバルが私のことを様呼びすることについてだ。

本当に、やめてと幾度となく言ってきたけれど、やめる気はなくて、もはや癖になっているんだろうなとすら、思えてしまう。

でも、悩むようにシバルが手を前にしたときに、胸がプルンと揺れる。

それを、少し凝視してしまう。

いいなというのが、正直な感想だった。

バーバルもそうだけど、どうしてこうしっかりと胸があるのだろうか?


「どうかしましたか?」

「別に…」


その立派な双丘に、私は嫉妬の眼差しを向けていたが、どうやらバーバルに気づかれた。

一応誤魔化しておいたけれど、自分の胸を見て、どこかため息をつく。

そんな私の姿を見て、シバルが慌てて声をかけてくれる。


「アイラ様の姿は素敵です」

「嫌味なの?」

「そ、そんなことはって、どこを触って…」

「別にいいでしょ、私の騎士なんだから、体を触らせてくれても!」

「そ、そんなことぉ」


私は、シバルが声をかけてくれるタイミングでプルンと揺れる双丘に、思わず手を伸ばして触ってた。

フニフニと柔らかい感触で、かなり癖になりそうだ。

それに、しっかりと両手で胸の重みというか、重量を感じられるので、これが本物のおっぱいなんだということを思い知らされてしまった。

揉まれたりするほどの大きさもない自分の胸を見て、嫌になるくらいには、だんだんと触っている胸が本当に羨ましくて仕方ない。

無駄なものを体につけることを許されなった私には、いつ見ても、やっぱりないものなんだと思ってしまう。


「アイラ様?」

「うん?」

「そろそろ、離してもらえるといいのですが…」

「ええ、どうしようかなあ?」

「どうすれば、いいんですか?」

「それじゃ、私の髪を綺麗にしてくれるならいいかな」

「そ、そんなこと、ボクには恐れ多いと…」

「何?私がしてほしいことなのに、できないっていうの?」

「そんなことではありませんが…」

「それじゃ、行くわよ」

「は、はい」


私はシバルの胸から手をのけると、手を握り、シバルと洗い場の方に向かった。

思い出しそうになっていた、過去から目をそらすために…

でも、いつかはやってくるであろう、それをこのままお風呂で洗い流せないのかと思いながら…


「それで、どうしてそうなってるのよ、ただし…」

「こ、これには深いわけがあってな」

「レメよ、何か言ってくれ」

「嫌です」

「な、なんだと…」


お風呂から上がると、正座する王様と、ただしがいたのは言うまでもない。

さすがに、怪訝な顔を向けるのを止めることはできなかった。

そんなことが置きながらも、私たちは久しぶりのゆっくりとした時間を部屋でも過ごして、楽しくお茶会もした後、四人で気づけば一つのベッドで眠りについていたのだった。


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