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8話 俺は人間を辞めたぞッ!

うおおおおお?!俺、落ちてる!

こわいひと()から逃げたはいいもののスポーン空かよ!

しかもピスコ村の教会上空!アカン!


「なんかないか何か?!ご都合アイテムカモーン!!」


必死で自分の身体を探す。

ん?なんだこの感覚?


「カデンマン・パーツ交換(カスタム)・コンセントプラグ!」


左腕の上から見覚えのあるものがニュッとはえる。

コンセントプラグ…俺の顔面にぶっ刺すやつね。


「そいや!冴えろ俺のエイム力!」


それを教会の庭に生えている木に射出、巻き付け、巻き取る事で屋根激突エンドを避ける。

気分はスパイディー。


「フゥーあぶねぇ!知らないはずなのに使える。不思議な感覚やね。」


フレーズとかとっさに言えたわ、さすが神様パウァ。


「それにしても高いな、この木。」


ええ景色。


「おーい!その木の上にいる人もしかして勇者モドキかしら?」


下から大声。

あ!アレナスちゃんが見上げてるわ。

おーい。

とりあえず手を振って木から降りる。


「いよう!スィンカ様に直してもらったで!色々。」


ついでにモドキじゃなくてマジ勇者でした。


「貴方…プッ。なにその格好…フフ。」


え?なんか笑ってはるんですけど?

差し出された手鏡を見る。


白いコンセント頭。

銀色のやけにテカテカした全身タイツ。

背中に「大特価」と書かれた赤と黄色のマント。


…。


落ち着け俺。落ち着け。

確かいつでもとコンタクトとれるようにしたって女神様おっしゃってましたよね…?


「ちょっと待ってねアレナスちゃん。」


今からOHANASIしなきゃいけないから。

ガチャガチャガチャ…えー(愛しの女神様コール)?

絶対コレだな。


「ヘイ駄女神!もうちょっとビジュアルを…。」


『あ゛?』


ガチでキレてますやん…。


「あのぉ…もうちょっと格好というか装備をですね…変えていただきたいなぁと。」


特に全身タイツとか…ねぇ?


『それが遺言でよいかの?』


声がガチやん、本当に殺される!


「すいませんでした。誰にも言いません。」


『フン。とりあえず許してやろうぞ。ワシは寛大じゃからな。』


ありがたき幸せです女神様。


『で?衣装の変更か?ムリじゃ。』


「どんな羞恥プレイだよコレ。」


なにこの商店街のヒーローみたいな見た目。


『その装備はオヌシの肉体とくっついているようなものだからの、潔く諦めよ。』


「え?俺、ずっとこのまま?」


『大丈夫じゃ。面白いぞ。』ブツッ


あの野郎言いたいことだけ言って切やがった!

何が大丈夫だよ!


「あのー、誰と話してるのよアンタ。」


肩を突かれて振り返るとアレナスちゃん。


「ああ、スィンカ様とね。あと俺雷の勇者だったっぽい。」


あと女神様は邪神だったよ☆


「それ本当?!私もスィンカ様とお話しできる?あとアンタが勇者かはどうでもいいわ。」


勇者の地位低くない?


「スィンカ様、アレナスちゃんにコレ送れる?」


『無理じゃな。話せるのはオヌシの天賦のせいじゃから。』


「スィンカ様が無理だって言ってる。」


「…そう、少し残念ね。ところで貴方が光と一緒に消えて1時間しか経っていないけどステータスは直してもらったの?」


そうだ忘れてたわあの文字化けみたいなやつ。

見てみるか。


私は測る(レプス)・スィンカ・ステータス。」


――――――――――――――――

名前 カデン・マーン 0歳 CP1


ジョブ アーティファクト(聖遺物)Lv99

    家電製品Lv2

天賦 雷神スィンカの加護(おもちゃ)

   パーツ交換(カスタム) 

   愛しの女神様コール

   家電製品百選


信仰値 999(測定不能)


状態 稼働中


――――――――――――――――


いや!待て待て待て!


ツッコミ所が多すぎるわ!!












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