3話 猪君☆爆散☆
そんなこんなでやってきました異世界!
いやー小鳥のさえずりが気持ちいいね!
まずは現状確認っと
「ぬぇ!」
俺スッポンポンやんけ!変な声出たわ!
あかん!このままでは文明人である俺のプライドが許さねぇ!どうにかならんのか。
「お!ちょうどいい木があるやんけ!」
柏っぽい葉っぱをもいであてがい、そこら辺の蔓草で縛る。
「どこからどう見ても文明人だな!あとは槍があれば完璧なのだが…」
スポーンしたらとりあえず探索だよね。
ボーナスチェス○とか置いてないかな?
この場所は森の結構深いところみたい。
さっきから歩き続けてるけど木ばっかりだわ。
あとこの体。体力えげつないほど高い。
足も痛くならないし、疲れも感じないんだよね。
体力チート万歳!これで筋肉痛とはおさらばだぜ!
「せや!木に登れば遠くまで見えるんちゃう?」
思いたったら吉日、そこら辺の木の枝にジャンプでヒョイっと登る。
「すげーなこの肉体、中身どうなってるんだろう
ね…ン?」
遠くで人影が猪っぽい何かに追いかけられているのが見えた。
「ムムッ!ヒーローたるもの人を助けぬわけにはいかぬ!」
俺はアイ○ンマンなのだ!ほぼ全裸だがな!そこ!嫌な顔しない!
「待っていろ見知らぬ人よ!私が今行くぞッ!」
足元の枝をバキバキにへし折りながら猪モドキに向かって跳ぶ。
「シュ○ッチ!」
ウル○ラポーズでよく見ると追いかけられているのはリュックサックを背負った金髪の少女であった。テンプレェ…。そして猪君には立派な牙が生えていらっしゃる。つよそう。
俺は側頭部目掛けて渾身の飛び蹴りをかます。
「食らえ!頭蓋骨粉砕キック!」
目論見通り猪の側頭部にめり込む足。
「やったぜ!クリティカル…」
ぼんっ
「ファッ?!」
イノシシ=サンの頭は爆発四散!
「ゔわぁ!グロッ!誰だよこんなことしたやつ!」
俺です。
「ひぃ…」
あ…やべ女の子がいるの忘れてた。
どうしよ…。