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自身のためなら脅迫すら厭わない二面性のあるヒロインは嫌いですか?  作者: 速水 雄二
どうやら、俺は拉致されるらしいので対策を練ろう。
6/13

【 謝罪 】Period,1-3についての謝罪と今後の方針

今回は謝罪ということで、新規ストーリーは含まれていません。

※本編には一切関係ありません。

====================================


《 はじめに、読者の皆様へ 》


 この度は、『自身のためなら脅迫すら厭わない二面性のあるヒロインは嫌いですか?』を読んでいただきありがとうございました。


 お陰様で、4話にて600PVを達成することができました。

 本当にありがとうございます。


《 さて、ここからが本題で 》


 まず、すでに変更されたPeriod1-3についての謝罪を述べさせていただきます。


 これを聞いて、『なんのことだ?』となる方が大半だと思いますので一応説明させていただくと、今回の第5話 ( Period, 1-3 ) に大幅な訂正が必要(読み返してみて、すごくすごくすごく気に入らなかった)ということです。


 すでに読んでしまった人には、非常に申し訳ない限りです。


 ※以下に原文のPeriod,1-3 を載せました。

 これからはこれを縛にして、これからの執筆活動を続けていきたいと思います。

 また、二度とこんな事が起こらないように心がけていきます。


 《 これからの方針について 》


 自分の小説は、まだ完璧と呼べる域には達していません。

 誤字や、脱字。文章のミスなどが時折、見受けられると思います。

 なので、しっかりとした小説を書けるようになることを第一に、まずは、10000PVを目指していきたいです。


 これからも、どうぞ宜しくお願いします。

  


 訂正版は、後日投稿します。



 Period,1-3 ( ※本編ではありません)

====================================

 君ヶ咲学園の終業は16時30分であると生徒手帳に書かれた校則の欄に記載されている。また、部活動のある生徒は原則8時までしか学校に残れない。

====================================


 サトちゃん先生によると、体育祭実行委員の活動は明日から始まるということで、今日は帰っていらしい。

 本来なら、今すぐにでも家に帰宅して、布団に寝っ転がりながら柿の種を片手にラノベを読み始めるところなのだが、俺には今日大切な用事がある。

 ……大切というか、行かなきゃ殺されるかもしれない用事がある。


「なぁ、唯斗。そんなに急いでどこか行くのか?」


 いつもはゆっくりと支度をする俺だが、今日はそんな悠長なことは言ってられない。そんな俺を怪訝に感じたのか訊いてくる。

 ちなみに、この高校では朝のホームルームはあっても帰りに関してのその時間が設けられていない。そのため、授業が終わったら、早々に帰ることもできる。

 一見、魅力的かもしれないが、次の日の行事や課題を確認できないのは辛いところではある。


「ああ、これから待ち合わせ場所に行かなきゃいけないんだが、詳しい位置がさっぱり分からない。だから早めにいって現地で探そうと思ってな」

「スマホの地図機能は試したのか?」


 良太郎の問いに対して、俺は首を横にふる。

 絢瀬さんの提示してきた『Cafe : concept』という場所はスマートフォンでググってもどこにあるのか、さっぱり分からなかった。

 ここまでくると、本当にあるのかすら疑わしくなってくる。


「なぁ、良太郎は Cafe : concept っていう場所がどこにあるか知ってるか? 駅前にあるらしいんだが」

「うーん、知らんっ!」


 何故かは分からないが、どこか誇らしげな表情を作ってみせる良太郎。

 時折見かける、俺は全然さっぱりこれっぽっちもわからん! っと誇らしげに語る、無知無自覚なアホ男子高校生じゃないか……。

 確かに、知らないものは知らないのだろうが、言い方ってものがあるだろ。言い方ってものが。


「というか、駅前ってどこのことを言ってるんだ?」

「……」


 ……ほんとそれな。

 俺も今、どこの駅行こうか考えたぞ。

 この君ヶ咲学園周辺には2つの地下鉄が走っていて、バス停もいくつか点在する。そのため駅前と言われただけじゃ断定ができない。

 なんて無理難題を押し付けてきたんだ、あの金髪は。


「……どうしたの?」


 無い脳味噌をぶん回して解決策を考えている俺たちに、宮園さんが眉根を寄せながら訊く。

 そんなクラスメイト想いなところも可愛いな、おい。


「いやーな、Cafe : concept って場所を探しているんだが、どこにあるかさっぱり分からないんだ」

「Cafe : concept ? それなら場所、知ってる……と思うけど」

「え、マジか?」


 こくっと、うなずく宮園さん。

 カフェよりも図書館が似合うイメージがあったから、これは正直驚いた。


「でも」

「ん?」

「ここから少し距離あるよ……?」

「むっ」


 ……それは少しめんどくさい。

 いっそ、このままばっくれてしまおうか。

 ここで帰ったとしても、抗弁の余地くらいはあるだろう。


「それでね……もし良かったら、だけど」


 頭を抱える俺の様子を懸念するような眼差しで見つめていた宮園さん。


「……私が連れて行ってあげようか?」

「……」

「…………」

「……ラブコメの神様。万歳」


 つい口を突いてしまっていた。

 俺の恥じらいのないそのセリフに、逆に意識してしまった宮園さんが顔を赤面させる。素晴らしく可愛い。

 昨日はあんなにラブコメの神様を恨んでいたが前言撤回しよう。


「是非、お願いします。できればそのまま一緒にお茶でもどうでしょうか?」


 俺の悪癖ユニークスキルの一つである、『調子に乗る』が発動してしまった。

 静まった空気感が、肌を通して間接的に伝わってくる。


「……ぬぬ」


 俺は両手で顔を隠しながら恐る恐る、宮園さんに視線を向ける。

 すると彼女はどこか、もじもじしながら、顔を俯かせていた。

 これはもしかして『手応えあり』の反応なのではないだろうか。


「……今日は無理」


 ぐはっっっ。

 ダメージ表示がカンストして9999を指し示す。

 .……その言葉だけで3回は死ねるぞ。


「だけど」

「……え?」


 膝から崩れ落ちた俺は、宮園さんを見上げる際に太ももを視界に入れてしまった。しかし、決してわざとではない。

 ちなみに、至近距離から見る、彼女の太ももはすごく綺麗だった。肉付きもいい具合で、正直膝枕をするために生まれてきたのではないだろうかと思った。


「今度……なら、」 

「はっ」


 俺は上擦った声で感動の程を露わにする。


 恥じらう彼女の姿。

 制服のスカートを両手でギュッと握りしめている仕草が非常にグッド。

 俺は錯綜する感情の渦を抑えきれず、無意識のうちに走り出して、教室の窓を開けていた。

 6月のからっとした風が外から室内に吹き込む。その微妙な空気が、余計に体を震わせる。

 今日は晴れか。


 はぁっ、ふぅーー、はぁーー、ふーーっ。


 限界まで肺に空気を溜め込み、それを『いろんなもの』をリセットするかのように思い切り吐き出す。

 俺はそれを何度か繰り返した。

 そして、酸素交換を終えた俺は教室で俺のこの風変わりな様を不審がるように見つめる、良太郎と宮園さんに吐き捨てる。


「俺たちの青春は…………これからだ」


 後世に残るような素晴らしいガッツポーズと共に。


※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  


「それで、いつにするんだ? 明日か?」


 指をわきわきとさせながら宮園さんに尋ねる。


 俺と宮園さんは『Cafe : concept』に向かうために、都営地下鉄を利用していた。

 もしここに宮園さんがいなければ、地下鉄移動の憂鬱さに憤りを覚え、家に帰っていたかもしれない。

 しかし、今俺の隣に座っている彼女は紛れもない、宮園瑞樹その人。

 大人しくて、清楚系で。

 それでいて、裏表のない性格で。

 あれ、うちの高校の制服ってこんな可愛い柄だっけ、なんて錯覚してしまいそうになるほどに可愛らしい人。


「私はいいけど、体育祭の委員は大丈夫……?」


 ……。

 そうだった。

 先生の話だと基本的に毎日、放課後に実行委員の活動があるらしい。

 つまり詰んだというわけか。

 確かに体育祭の後でという選択肢もあるが、肉を吊るされた状態で一ヶ月待てと命令された犬同様、俺はもちろん待てない。

 ……うん、俺はサボるぞ。

 成績や責任がなんだって言うんだ。

 俺はそれでもデートを選ぶからな?

 ほんとだからな?

 ほんとにほんと。

 うん。


「どうして実行委員になんてなってしまった、一ノ瀬唯斗……」


 ラブコメの神様は俺のことを弄んで愉悦に浸って、笑っている頃だろうか。

 見えない希望ならいいんだ。ただ、手が届きそうな距離にある届かない希望ほど残酷なものはない。


「唯斗くん……?」


 頭を抱えてあからさまに落ち込む俺を、心配気な表情で覗き込む宮園さん。

 ……可愛い。


「体育祭が終わるまでいけないかもしれない」

「え?」

「実は、実行委員は放課後毎日活動があるんだ」

「そうなの……?」


 と言うか、一ヶ月毎日活動とかブラック企業かよ。

 『アットホームな職場で、社員はみんな家族同然』なんて響きのいい御託を並べられて、いざ入社してみたら大量の書類整理に追われることになった気分だ。

 ちなみに、今回の美辞麗句は『絢瀬さん』という一銭にもならないものだったが。


「はぁ、宮園さんと行きたかった」

「へっ……!?」


 声にでてた。

 まぁでも今はそれを嘆く気力もない。

 というか、赤くなってるもやっぱり宮園さん可愛いな。


「あ、あのね………ゆ、唯斗くんが、もしよかったら」

 

 髪の毛で顔を隠しながら、俺に何かを伝えようとする。

 その頬は赤みがかっているようにも見える。


「日曜日……なんて、どうでしゅか?」

「っ、」


 驚きすぎて、喉の奥から変な声が漏れてしまった。

 というか『しゅか』ってなんだ?

 『どうですか』って言おうとして『どうでしゅか』ってなっちゃったのか?

 なにそれチョー可愛い。


「マジすか?」

「……うん」


 これぞまさに棚からぼた餅。


「……っしゃ」


 宮園さんに見えない位置で拳を噛み締める。

 他の乗客に目撃されることになったが、不思議と恥ずかしさは感じない。


 それにしてもまさか、休日の宮園さんと会えるなんて、思いもしなかった。

 なるほど。このイベントのために体育祭実行委員があったのか。

 ラブコメの神様はやっぱりいい仕事をする。うん。さすが俺の友達。俺は決して見限っていなかったぞ。本当だ。


「……」

「…………」


 なんか気まずい感じになってしまった。


 これバレてんじゃね? って思うほどに、緊張と武者震いで体が震える。


 それでも俺は、確実なデートの約束ができたのだった。


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