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兄が好きな妹なんてラブコメ展開はありえない。  作者: 詩和翔太
3章 ヤンデレ妹の兄は先輩の彼氏を演じるようです。
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うそつき

 隆宏との電話のこと、瑠璃とした約束などを思い返しながら歩いていると、気が付けば自宅であるマンションの前に到着していた。


 鍵をがさごそと探しつつドアの前へと向かう。


 お目当ての鍵を取り出し、差し込んで……ふと違和感に気付く。


「――開いてる……?」


 家の鍵が開いている。まだ、開けてもいないのに。


 鍵をかけ忘れた……ということはないはずだ。登校前に再三確認したのだ、だからかけ忘れなんてことはない。


 しかし、鍵は開いている。ということは、誰かが開けたということになる。


 鍵を持っているのは夜とあかりだけ。マンションの管理人さんなら合鍵の一つや二つ持っているとは思うが、だからといって疑うのはおかしな話だろう。已むに已まれぬ事情があったとしても、無断で開けるとは思えないし。


 だから、鍵を開けたのはあかりしかいないのだが……それはありえないのだ。


 だって、家に帰っているはずがないのだから。


 夜が学校に向かうのではなく家に帰ることにしたのは、すでにテストも終わっていて生徒たちは下校している頃合いだから。


 二次元部は休み……というかテスト期間は部活動は禁止だから、あかりを含めたほとんどの生徒は下校するだろう。


 だけど、そうだとしてもあかりの帰りが早すぎる。少なくとも、夜より早く帰ることは無理なはずなのだ。


 もし、万が一。泥棒か何かが家の中に侵入していたら……?


 夜は固唾を飲みこんで、恐る恐るドアを開けて……。


「おかえりおにいちゃん」

「――っ……た、ただいま……」


 いないはずのあかりがまるで自分を待っていたかのように立っていたことに驚きつつも、ただいまと返した。


「……今日一教科だけだっけ?」

「二教科だよ?」


 どうやら、ただの勘違いで本当はすでに帰っていたということではないらしい。


「……どうだった? テスト」

「早退してきたから受けてない」

「早退って……体調でも……」

「そんなことよりもおにいちゃん。今まで何してたの?」


 わざわざ言わなくてもわかるだろ、そう言おうとして言葉を飲み込んだ。


 そんな答えを望んでいるのではないと、ちゃんと答えてほしいのだと。


 深淵と見紛うような、黒よりも黒く闇よりも暗いあかりの深紅の瞳がそう物語っているから。


「……瑠璃先輩の家に行ってた」

「部長と何してたの? 何話してたの? どんなこと言われたの?」

「何って、別に何も……」

「うそつき」

「俺は嘘なんか……」

「じゃあこれは何?」


 そう言って、あかりはスマホを取り出した。


 指を動かし、再生されたのは誰かの声……。


 否、それは……。


『瑠璃先輩の後輩……いや、彼氏の夜月夜です』


 それは……。


『……俺が、瑠璃先輩を絶対に救ってみせます』


 忘れているわけがない。


『二人で帰ってきましょう』


 忘れるはずがない。


「な、んで……」

「これ……どういうことなの? おにいちゃん……」


 あかりのスマホから聞こえた声は。


 紛れもない、自分()の声だった。


ども、お久しぶりです、詩和です。

展ラブの投稿を休んでいて(サボっていて)すみませんでした。

今回は短かったでしょうが、これからも短いと思います。が、次回の更新はそこまでお待たせはしないよう頑張りますのでお待ちください。

ところで、今回はいかがでしたでしょう。楽しんで読んでいただければ幸いです。

瑠璃はどうなるのか。こっからが楽しみです。

これからも展ラブ、そしてにどきみ、詩和をよろしくです!

それでは今回はこの辺で。

感想・意見・批判・誤字脱字報告コメお待ちしております。

それではまた。


※2020/10/23にちょっと改稿しました。

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