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兄が好きな妹なんてラブコメ展開はありえない。  作者: 詩和翔太
5章 ヤンデレ妹たちはひと夏の思い出を作るそうです。
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海でスク水はアリですか?

 夜と瑠璃が補習をしている間、夏希と梨花、玲奈はちょっと遠くにあるデパートへと来ていた。やはり、買い物をするならほとんどのものが揃っているデパートしかないだろう。え? ショッピングモール? なななんのことかな? 行き過ぎだから変えたとかじゃないよ? 違うからね?


 因みに、あかりがいないのは誘ったら断られたからである。耳にイヤホンをつけて何かを聞いているようだったが、用事があるとのことで断られてしまったのだ。帰り際、部長許せないとか聞こえたが、気のせいだろう。気のせいに違いない。


 三人が買いたいもの、それは水着である。行くのは海だよ? 海なんだよ? それなのに、水着がなかったら話にならないでしょ?


 しかし、それはあかりも同じなのである。ならば、どうして夏希達と一緒に行かなかったのか。それは、夜が明日水着を買いに行くからである! 何で知ってるか? おにいちゃんのことで知らないことはないのだ! いや、あるけども、それでもほとんどのことは知っているのだ! あかりさん恐るべし。


 あかりは盗聴器越しに夜と瑠璃の会話を聞いているが、夜と瑠璃は今ものすごい気まずい雰囲気なのだ。何があったかは知らないし、少し怪しい気もするが、そのお陰であかりは夜と二人きりで水着を買いに行けるのだ! 怪しいけど、瑠璃には感謝である。


 だから、夏希達とは一緒に行かなかったのだ。まぁ、後にそれを聞いたらあの三人が怒りそうだが、そんなものは知らない。入学式でも言ったが、(おにいちゃん)は渡せないのだ!


 そんなことを知らない三人は、どんな水着がいいかなぁ? と悩んでいた。周りにいる男たちがちらちらと夏希達のことを見ているが、まぁ、仕方ないだろう。ナギ高の生徒でさえあかり達のことを諦めきれず、ちらちらと見ているのだ。


彼女いない歴=年齢の男が可愛い女の子を見てしまうのはわかる。だが、彼女持ちの男が他の女に気を取られていていいのだろうか。彼女さんと思わしき女性の右手がスタンバ~イしている。彼氏さんははやく彼女さんを見てあげて欲しい。とってもいい笑顔だから。それはもういい笑顔だから。


「う~ん、どんな水着ならナイトが喜ぶかなぁ……」

「夜が好きそうな水着はどこかしら?」

「る、ルナ先輩に見られてもいい水着……」


 そんなことを呟きながら、三人は水着を選んでいた。選ぶ理由に夜の名前が出ているのは気になるが、夜が好きそうなものではなく、自分が着て似合うものを選んでほしい。きっと、夜も五人の水着の感想を聞かれることになるだろうから、「似合ってる」しか言わないだろう。


「そう言えば、ナイトスク水好きじゃなかったっけ?」

「え? 夏希ちゃん、それ本当?」


 ふと、呟かれた夏希の夜スク水好き発言に、梨花はほんとに? と確かめる。どんな水着が好きなのかは水着選びには重要な情報である。


「確かに、学校のプールの授業で着る水着はスク水一択だ! ってルナ先輩熱く語ってましたよ?」


 夏希の言葉に、玲奈も夜がスク水好きと同意する。夜さん、あかり以外にも好みがバレている件について。


 確かに、夜はスク水が好きではある。好きではあるが、それは二次元限定の話である。まぁ、それを知らないとはいえ、三人はそれでいいのだろうか。夜が好きなのがスク水だからスク水にしました! でいいのだろうか。いいや、よくない。梨花の別荘だからまわりに人はいないだろうが、だとしてもスク水三人は……。いや、可愛いけどね? だけどね? 女の子の可愛い水着姿が見られる海という場所(天国)で三人がスク水は勘弁してもらいたい。


「でも、せっかくの海なのにスク水か……」

「いやよね……」

「いやですね……」


 三人も、流石にスク水は選ばなかったようだ。素晴らしい英断である。これで、読者の皆さんにみんなの素晴らしい水着姿をお披露目できる。よかった、三人の水着姿がスク水とか読者の皆様に叩かれるところだった……。それに、夜さんも折角の海なのになんでスク水? と困惑していたことだろう。ほんと、よかった……。


 やっぱり、好きな人()が好きな格好(スク水)をしてあげたいとは思うが、そんなことよりも可愛いと言ってもらえる水着を着たいのだ。というか、夜さんは二次元限定でスク水愛し隊に入隊している。隊員は夜一人である。悲しい奴だとか言ってあげないで欲しい。


「あ、この水着少しスク水に似てるかも! ナイトが喜びそう!」


 夏希さん、スク水から離れて。似てるってそれほとんどスク水だよね? 原型スク水だよね? もっと可愛いものを選んでほしい。というか、スク水なら夜が喜ぶという考えから離れて欲しい。


「この色、少しスク水っぽいかしら……?」


 梨花さんも、スク水から離れて。色が同じって紺色でしょ? もっと可愛いのを選んでほしい。


「あ、これ可愛い……」


 玲奈さん、スク水から……離れてました。玲奈にしてはかなり大胆な水着を見ている。買うかどうかは玲奈本人次第だが、可愛い水着を選んでいてよかった。玲奈はちゃんと考えていてよかった……。


 そうして、三人はそれぞれが可愛いと言ってもらえるような水着を選んだ。三人とも購入するときは別だったし、見せ合ってもいないので誰がどのような水着を選んだかはわからない。だから、もしかしたらかぶっているかもしれない。でも、自分で選んだものだ。後には引けない。それに、お楽しみは取っておかないとね?


(ナイトに可愛いって言ってもらえるかな?)

(夜……、私の水着どう思うかしら……?)

(うぅ……、ルナ先輩に水着姿とか恥ずかしい……)


 三者三様の考え事をしながら、三人は帰路に就くのだった。


ども、詩和です。お読みいただきありがとうございます。

さて、今回はいかがでしたでしょう。楽しんでいただけましたでしょうか?

夜のスク水好き発覚、あかりの瑠璃に対する疑惑……などなど色々とありましたが、それよりもまず謝罪と報告を。

先日、日間ランキング落ちしたら毎日投稿をやめると言いましたが、早くも落ちましたw いやぁ、一日も経ってないのに落ちましたねw でも、一週間以上ランキングに載ることが出来たのは皆様のお陰です。ありがとうございました。

まぁ、二日に一回、もしくは三日に一回となってしまうかもしれません。もしかしたら、文字数も少ないかもしれません。ただの言い訳ですが、創作意欲が一向に湧きません。それに、来週にはテストがありますしね(勉強する気はないけど)。

ということで、毎日投稿は終わりです。でも、書き溜めて書き溜めて、いつかは毎日投稿に戻ろうかなと思っておりますので、それまでお待ちください。

さて、今回はこの辺で。

それでは次回お会いしましょう。ではまた。

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