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タイシとシナリ  作者: @naka-motoo
第6章 4人目の敵
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第95話 一問一答で詰め込み

 一週間、薬科大で借りてきた本の内容を頭に叩き込んだ。志成と一問一答を出し合って完璧に答えられるようになるまでに。


「大志、わたしもうだめ・・・」


 文系人間と宣言するだけあって、志成の理系アレルギーは相当なものだった。それでも頑張ってここまで来たのは執念だろう。

 限界間際で出発の朝を迎えた。始発の特急で大阪に向かう。


「え・・・と。通天閣の近くなんだね。全然知らなかった」


 僕は大阪は初めてだ。志成は中学の修学旅行で行ったそうだが、


「ずっとなぶられてたから記憶が無いよ・・・」


 かわいそすぎる。


「午後の講義には余裕で間に合うよ」


 今時ネットで大学の授業の休講案内まで分かる。種田は今日、午後に1コマ、1・2年生向けの概論的な授業を行う。年齢的にも講義のレベル的にも僕らが紛れ込んでも不自然じゃないだろう。


「うまく喰い込めるかな」

「そのために予備知識を詰め込んだんだから。大丈夫だよ」


 そう言って志成を励ます。

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