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第47話 デートっぽい自由?
「2人とも、今日・明日は何もせんでいいよ。夏休みだ」
畑で採れたナスを使って何を作ろうかと考えながら顔を洗っている時、突然そう告げられた。
「え、でもごはんとかは?」
志成の問いにばあちゃんは、
「コンビニ弁当でも外食でも何でも。私も適当に済ませる。今日・明日は3人ともそれぞれの食事や行動は好き勝手にやるということで。アルバイトもない日じゃろ?」
と答えた。
さあ、自由だ、と言われると却って呆然としてしまう。
「おばあちゃん、1人じゃなくてもいいですか?」
「うん?志成ちゃん。それは大志とデートでもしようってことかい?」
「や、デートとかじゃなくって」
志成があせる。え?え?、と僕もあせる。
「ちょっと行ってみたい所があるんだけど、1人じゃ行きづらいかな、って・・・」
「ほう。デートでないのならいいよ」
「あ、よかった」
”デートでないならいい”、”よかった”、このやり取りは僕としてはほっとしたような残念なような。
くるっ、と志成が僕の方を向く。
「大志。ということなんだけど、いいかな?」
「いいけど、どこへ行きたいの?」
「フォルテ」




