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タイシとシナリ  作者: @naka-motoo
第1章 1人目の敵
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第26話 じゃあ、またね

 最後の授業が終わった後、僕は一方的に声を上げた。


「みんな、今までありがとう。今日で最後だけど、元気で」


 ほとんどの生徒は無視して帰り支度をしている。これが現実だ。

 そう思って樹に別れを告げようとすると数人の男女が寄って来た。


「大志、がんばれよな」

「大志くん、ごめんね。何もしてあげられなくて・・・」

「樹のことは任せておけ」

 

 野球部主将の相川の言葉に、何だよ、それ、と樹は苦笑いする。


「大志、メールするよ」

「僕もするよ」


 そう言ってもう一言添える。


「みんな、ありがとう」


 不覚にも、涙が出そうになった。


 

 その後、志成と2人で先生方に挨拶して職員室を出ると、学祭実行委員の3年生がずらっ、と並んでいた。


「大志、加ノ上さん。色々あると思うけど、がんばってな」

「元気でね」


 みんな口々に僕たちに言葉を掛けてくれる。

 あ、田中さん・・・


「2人とも、元気でね・・・・」


 うん、と志成も笑顔で頷く。


「大志くん、わたしの気持ちは心のどこかで覚えててね」

「・・・うん」


 少しだけ胸が痛むけれども、清々しい気持ちの方が、今は大きい。


「じゃあ、またね」

「またね」


 さよなら。


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