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七つの子  作者: 九JACK
逢の章
21/73

逢の章-6

 そのときであった。

「からすなぜなくの」

 聞き覚えのある女性の歌声。

 え、とルカが笑顔を凍らせ、目を開けると、目の前ではミズキが笑顔で頭を撫でていた。

 気のせいか、と安心して息を吐くが。

 どさり。

「…………え?」

 ミズキの体が後ろに倒れた。

 おかしい。まだ右手が頭を撫でている感触があるのに。そう思って頭に手を伸ばすと、ミズキの手はやはりそこにあった。それを確認し、ほっと息を吐こうとして気づく。

 倒れたミズキには右腕がない。

 瞬間、触れた手がずるりと落ちる。

 べちゃり。

 落ちた右腕が赤い飛沫を飛ばす。その雫がルカにもかかった。

「あ……」

 口に当てようとした手が何故か濡れていることにも気づく。

 赤く、だらだらと。

「あ、あああああああああああああああああああっ!!」

 ルカの叫びがその場に轟いた。




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