銀河連邦市民立花強兵の一日
「この前間違って、オダサガに行っちゃった奴がいるんだってさ」
「そんな初歩的なこともわからない奴なら、集合できなくて良かったんじゃないか?」
「そうは言っても、力仕事なんて体力あれば頭なんていらないって」
「それもそうか」
後ろで聞こえていた会話にツッコミを入れたくなるものの、疲れるのでやらない。面倒くさい事は極力やらないのが、立花強兵26歳の生態だ。
もっとも、後回しにしすぎて、警察に行くのをさぼった結果、
「こうなったら、フタマタするしかないよ」
と言われて、遠出する羽目になったのであるが。
「ああ面倒」
そして彼はもっと面倒なことになる。
「0.6。これじゃだめですね。矯正器具は持ってきていますか?」
……彼は、その日自動車免許更新はできなかった。
運転免許証更新が面倒だなと、だらだらお盆休みを過ごしていて書きました。
尚、主人公が住んでいるのは、銀河連邦サガミハラ共和国という設定で書いています。
銀河連邦は実在する友好都市協定で、阪神・淡路大震災を機に防災協定も結び、東日本大震災で機能した実績があるそうです。